回答者64.3%「ネットショッピングが一種の娯楽に」 中国最新調査

2023-06-16 17:30:00

インターネットが急速に発展し、人々のショッピングスタイルが変化するにつれて、ECを好む人々がますます増え、特に若者の間で人気となっている。中国青年報社・社会調査センターがこのほど、1001人を対象に実施した調査では、回答者の64.3%が「生活においてネットショッピングがすでに一種の娯楽になっている」と答え、女性や90後(1990年代生まれ)が特にそう感じていた。中国青年報が報じた。

「ネット上でウィンドウショッピング」が日常化 

山東省青島市のメディア関係で働く辛亭亭さんは、「『ネット上でウィンドウショッピング』が、私の生活において主な気晴らしの方法になっている。何か欲しい物がある時は、1-2時間スマホをいじっている。欲しい物が特にない時でも、スマホをいじって、注文した品がどこまで届いているかを確認している。こうしたショッピングサイトにはミニゲームなどのコンテンツもあるので、落ち物パズルゲームなどをすると、ストレス解消になる」と話す。

陝西省の会社員・呉虹燕さんは毎日のようにショッピングサイトを開いて眺めていると言い、「商品広告の美しい画像を眺めているだけでも楽しくなる。それにスキマ時間をうまく利用して買い物をすることもでき、効率がとてもいいし、歩き回らなくても、数軒の店の商品を見比べることができるし、店員に付きまとわれることを心配する必要もない」と話す。

上海で働く姜宜花(25)さんは普段からショッピングサイトの「淘宝」やソーシャルコマースプラットフォームの「小紅書」、ショート動画共有アプリの「抖音(中国版TikTok)」などを通じて買い物を楽しんでいるほか、微商(微信を利用して販売や宣伝する電子商取引)やミニプログラムを通しても買い物をしているといい、「気に入った物があったら買い物かごに入れておく。そして、割引になった時に買うと、達成感がある」と話す。

調査では、回答者の64.3%が「生活においてネットショッピングがすでに一種の娯楽になっている」と答えた。男女別で見ると、女性(66.6%)が男性(60.4%)を上回っていた。年代別で見ると、90後が68.9%と最多で、以下00後(2000年以降生まれ)が63.0%で2番目に多かった。また回答者の35.7%はネットショッピングは「買い物のスタイルの一つに過ぎない」と答えていた。

理性的な消費の意識高まる中国の若者 

呉さんは、「以前は販売促進キャンペーンがあると、いっぱい買い物をしていた。配達待ちリストには20-30個の商品が並んでいた。でも、今はお金もエネルギーもそこにあまり費やさなくなった。きっと集中的に物を買うような段階は過ぎて、爆買いはしたくなくなったからだと思う。今はできるだけ必要なものだけを買うようにしていて、とても気楽」と話す。

理性的な消費の習慣を身に付けることについて、回答者の54.8%が「消費計画を立てて、それをしっかり守るべき」と回答した。この点について、北京師範大学経済・工商管理学院の准教授で、EC研究センターの李江予副主任は、「若者が理性的な消費の習慣を身に付けるようになると確信している」とし、「若者の認知能力は高く、インターネット環境も熟知している。それに、ほとんどのショッピング行為はインターネットに依存していて、経験が豊富だ。理性的な消費の意識は今後どんどん高まるだろう」と分析している。

今回の調査の回答者のうち、00後が14.6%、90後が46.6%、80後(80年代生まれ)が29.4%、70後(70年代生まれ)が7.4%を占めていた。男女比は男性36.1%、63.9%だった。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年6月15日

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