「四季の新疆」ー「河川と湖から見る新疆」
ポスカム県の農地を潤す新時代の「カナート」

2023-09-14 16:38:00

新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)地区沢普(ポスカム)県は、浸透防止のための水利インフラ建設、佰什干中規模灌漑エリアの関連施設と節水改修プロジェクトを積極的に推進しており、暗渠送水方式の試験プロジェクトが行われている。

ポスカム県水利局プロジェクト事務室の陳忠主任は、「ポスカム県佰什干灌漑エリアの関連施設と節水改修プロジェクトは、今年3月23日に着工し、8月末に完成しました」と述べた。

プロジェクト完了後、送水効率が大幅に向上し、年間259万立方メートルの節水と75万3000キログラムの穀物増産を実現し、これらの成果は灌漑エリアの質の高い発展において大きな意義を持っている。

ポスカム県古勒巴格郷(ギュラバグ)郷阿熱硝村は砂丘の端に位置し、砂丘を横切る2.8キロメートルの導水渠(水を灌漑エリアに引き入れるための支流水路)しかないため、送水に時間がかかり、風によって運ばれてくる砂で水路がしばしば塞がれるため、水やりのたびに多くの人手と物資を投入して清掃する必要があった。

今年、このような問題を解決するために、ポスカム県佰什干中規模灌漑エリアの関連施設と現代化改修プロジェクトでは、農業・農村部門の高水準な農地の建設と連動し、暗渠送水に高水準な農地における新時代の小型「カナート」を加えた送水灌漑モデルが試行された。これにより、毎回の灌漑時間が短縮され、水やりのたびに村民たちが水路清掃をしなければならなかった歴史に終止符が打たれた。

ポスカム県はこれからも地域の実情に合った新時代の「カナート」について、実践と経験を積み重ねていく。

関連文章