「成都製造」の科学技術成果が科学博に一斉登場

2023-11-24 12:58:00

11回中国(綿陽)科学技術シティー国際科学技術博覧会(以下「科学博」)が11月22日、四川省綿陽市で開催された。今年の科学博では、天府実験室や国家スパコン成都センターなど成都市の戦略的科学技術力及び成都市の「高精尖特(ハイレベル・精密・先端的・特色)」革新企業が、30以上の科学技術成果を一斉に披露した。

 

天府実験室は、実用化を達成した新たな成果を多数展示した。そのうち、画期的な光電材料、光電デバイス及び光電システムなどの研究において、一連の事業を展開してきた天府興隆湖実験室は今回、情報メタマテリアルや無線通信、マテリアルフォトニクス、先進的な光学デバイスなどの分野に関わる展示品を8件披露した。一方、天府絳渓実験室はエッジブロック型ヘテロジニアス・コンピューティング一体型マシンや量子エンパワーメントによるOTDR(光パルス試験器)、スマート・モニタリング・システムなど多様な製品を展示した。 


 


清華四川エネルギーインターネット研究院の展示ブースでは、「浮遊-匍匐」ダブルモード水中巡回点検ロボットやマイクロスマート電流センサーなど、成果が実用化された多くの製品が人々を惹きつけた。清華四川エネルギーインターネット研究院・科学技術イノベーションサービスセンターで産業発展主任を務める何為之氏は、研究院は現時点で560以上の発明特許を取得し、今後は引き続き関連技術の実用化を加速的に推進し、地域経済の発展をエンパワーしていくと述べた。同氏はさらに、「今回の科学博の『舞台』を借りて、我々の『ハードパワー』を披露する以外、さらに研究を進めようと考えるより多くの複合型人材を研究院に誘致したい思いもあります」と語った。 


今年の夏、成都市で開催されたFISUワールドユニバーシティゲームズ夏季大会に登場した成都睿楽達ロボット有限公司は今回の科学博で、スプリット型エネルギー貯蔵ロボット充電駐車場、非構造化シーン視学識別と自動化ピッキングロボットといった2つの新製品を披露した。同公司ロボット事業部の徐欽部長は、「科学博の出展企業の多くは業界有数の企業で、先進的な製品を持ってきてこそ、より良い交流と議論を促すことができ、より多くの協力のチャンスを獲得することができます」と述べた。 


 

成都市の産業用無人機の「チェーンリーダー企業」である四川騰盾科学技術革新股份有限公司は、TW328 (TB)とTW165 (TU)の2つの無人機モデルを披露した。同公司広報部の許華偉部長の紹介によると、今回展示されているTW328(TB)無人機は騰盾科学技術革新公司が自主的に研究開発し、完全な知的財産権を有する世界初のダブルエンジン搭載、モジュラー式、多用途、中高度・長時間滞空型固定翼無人機である。2017年の初飛行以来、四川省の干ばつ対策措置にあたる人工降雨や瀘定地震時の広範囲緊急通信、川西高原の森林火災予防のための巡回検査などの実戦任務を成し遂げたという。

 

許部長はさらに、「科学博は我が国において、最も成長スピードが速く、最も規模と影響力を有する科学技術イベントの1つです。特に今年では、人工知能や電子情報などの分野をめぐり、これだけ多くの国内外の最新成果が展示され、そのおかげで、当社もより多くの成長の可能性と協力のチャンスをより多く見出すことができました」と述べた。 


  


また、同じくより多くの協力・発展のチャンスを目にしているもう1つの企業、成都玖錦科学技術有限公司は3年連続で科学博に出展した。国家のハイテク技術企業かつ第4陣の専精特新「小巨人」(専門化・精細化・特色化・斬新化の特徴を備えた企業)である玖錦科学技術有限公司のシリーズ製品は、アンテナテスト、無線通信、航空・宇宙、チップテストなどの分野に幅広く応用することができる。 


同公司の営業エンジニア史達氏は、「大規模な科学博は、たくさんの業界の専門家を惹きつけられるので、企業のイメージを広げ、企業の製品をアピールすることにつながります。また、川上・川下の企業が集まることで、業界内部の資源の相互交流をさらに促進することもできます」と語った。


人民中国インターネット版

 

 

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