南の若者は北へ、北の若者は南へ移動して「年越し」が今年は大人気に

2024-01-04 16:54:00

12月30日から1月1日までが元旦に合わせた3連休となった中国。3連休中、多くの南方エリアの若者がダウンジャケットを着て、頭にはニット帽をかぶり、スーツケースを持って北方エリアに向かった。そして到着すると、東北エリアならではの花柄模様の赤い綿入れに着替えて、屋外で開催されるダンスイベントに参加したり、現地の朝市に足を運んだり、人気観光スポット・氷雪大世界に行ったりして、一面に雪景色が広がる東北エリアを満喫した。

一方、多くの北方エリアの若者は南方エリアの都市で年越しを迎えた。中には、ポカポカのお風呂に浸かりながら年を越した人もいれば、コンサートや花火大会を開催するテーマパークで「セレモニー感」ある年越しをした人、さらに、海辺に行って、いち早く「暖かい春」を感じながら年を越した人もいた。

北方エリアの人が気温が20度もある地域に行って海を見るのに対して、南方エリアの人は氷点下20度の場所に行って雪を見るなど、南北の人が互いの地域を訪ね、年を越すというのが今年は大人気となった。長江デルタや珠江デルタの若者は特にアクティブ度が高かった。

旅行サイト・同程の1月1日の統計によると、3連休中、中国では氷・雪をテーマにした旅行の人気度が194%上昇、温泉旅行の人気度が178%上昇した。北方エリアの哈爾浜(ハルビン)や瀋陽、長春の宿泊施設、飲食の予約数は数倍増加し、南方エリアの広東省、江蘇省、浙江省、四川省、福建省の温泉の検索数が急増し、上海ディズニーランドも大人気となった。

ソーシャルメディアで大きな話題となっているのを背景に、哈爾浜や厦門(アモイ)、三亜、麗江といった、南北の地域の特色が濃い都市が、「年越し」のために若者が向かう人気都市となった。

デリバリープラットフォーム「美団」傘下の研究院の厲基巍副院長は、「現在、南北の人が互いの地域を訪ねる旅、穴場都市探し、雰囲気満点の年越しといった多様化したニーズが際立つようになっている。現地の穴場の発掘・供給、さまざまな地域の消費者との繋がり、現地ならではのアクティビティやニューシーンの提供などが旅行業発展の新たな流れとなっている」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年1月3日

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