「世界で最もおいしいパンベスト50」に選出された中国の「焼餅」にもたくさんの種類

2024-02-23 17:10:00

米国のニュース専門ケーブルテレビ(CNN)は現地時間20日、オフィシャルサイトにおいて、「世界で最もおいしいパンベスト50」を紹介する記事を掲載し、中国の「焼餅(シャオビン)」も選出された。

画像はCNNの記事のスクリーンショット。

画像はCNNの記事のスクリーンショット。 

CNNの記事は、書籍「パンの歴史」の作者であるルーベルの言葉を引用して、「パンについて厳格な定義を決める必要はない。特定の種類の粉で作る必要もない」とし、「パンは現地の文化と密接な関係がある」と伝えている。

CNNは、中国のシャオビンについて、「ゴマがまぶされた表面の下は、小麦の風味たっぷりのサクサクの層になっている。シャオビンを作る職人は生地をぐるぐるとこねるほか、叩いて、それを薄く、18層以上に仕上げる。中国北方エリアのシャオビンには、黒ごまや燻製肉、花椒などを使って、甘い具またはしょっぱい具が入っている」とそのおいしさを伝えている。

CNNによると、シャオビンのほか、日本のカレーパンやオーストラリアのダンパー、ブラジルのポンデケージョ、アフガニスタンのボラニパンなども選出されている。

中国においてシャオビンは、多くの人に愛されている伝統的な軽食で、そこには地域の文化や歴史が込められている。地域によって、シャオビンの作り方や味、風味などが違うという特徴があり、そのような違いは、現地の人々の生活習慣や飲食文化を反映しており、いずれも重要なご当地グルメにもなっている。

では、中国の「シャオビン」にはどれくらいの種類があるのだろうか?

北方エリアでは朝食としてシャオビンを食べることも多い。表面はサクサク、中はしっとりした食感で、こんがりとした焼き色は人々の食欲をそそる。また、西北エリアの「羊肉焼餅」は、とても香ばしく、羊肉のうまみが口の中で広がることで知られている。こんがり焼き上がったサクサクの皮とやわらかな羊肉とのハーモニーが人々を魅了する。

南方エリアでは、江蘇省南京のダックの油を使って作られた「鴨油酥焼餅」が有名だ。こんがりと焼き上げられた表面はサクサクとした食感で、なんとも香ばしい。同じく江蘇省の揚州市の名物である「草爐焼餅」も、南方エリアのシャオビンの「筆頭格」と言える。稲や麦のワラを燃やして焼き上げられているため、独特の香ばしさをただよわせ、ほんのりとした甘さを感じられる。浙江省麗水市縉雲県の伝統的な軽食である「縉雲焼餅」は主に豚肉と縉雲菜干(漬物)を具にしたシャオビンで、現在、世界でも販売されるようになり、カナダやイタリア・ミラノでも店舗が展開されるようになっている。

このように中国全土には実に様々なシャオビンがあり、どのシャオビンにも地域の特徴が見られ、独特のおいしさがある。

ネットユーザーからは、「シャオビンの種類は実に多い。細かく分類して、その分類ごとに最もおいしいシャオビンベスト50を選ぶのがいい」や「ナンや手抓餅、葱油餅、ロバ肉バーガーなど、中国はまさにグルメ大国と言っていい!」といったコメントが寄せられている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年2月22日

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