さまざまな措置で成都のハイレベルの開放を促進
ここ数年、成都は「一帯一路」共同建設の重要なノード都市であり、南方シルクロードの出発点であるという立地上の優位性を拠り所とし、国際的交流と協力を深化させ、対外開放を絶えず強化し、新たな突破と飛躍を遂げ続ける。
成都天府金融センターのツインタワーの夜景
5月25日に、中国初の阿拉山口通関地経由で出国してロシアに向かう「中欧班列」(中国と欧州を結ぶ国際貨物列車、ここは成都-ロシアの定期貨物列車を指す)に属す蓉欧速達貨物列車は、カラーテレビ、部品、履物などの貨物を収納する55個のコンテナを積んでゆっくりと成都国際鉄道港を出発した。この高速列車の開通により、成都からロシアへの貨物輸送の所要時間が大幅に低減されることができる。
2013年の同定期貨物列車の最初発車以来、「中欧班列」はとどろきわたる汽笛の声を鳴らしながら突進しており、ヨーロッパ・アジア横断でグローバルな影響力を持つこの国際貿易輸送の陸上シルクロードは、成都の対外貿易の事業拡大にいつまでも原動力を与えて続ける。現時点では、成都国際定期列車は3万本近くを運行し、海外の112の都市を目的地とし、「中欧班列」(成都-重慶)の累積運行本数は全国1位をキープする。
陸上シルクロードの開拓が加速されると同時に、成都の空中シルクロードも両翼を羽ばたいて飛び立ち、世界各地との時空間的距離を絶えず短縮させている。成都市の航空旅客のスループットは中国全都市の中で第3位、航空貨物・郵便物の輸送量は同第6位となっている。
現在までに、成都の運営中の国際・地域定期直行便路線は71路線に回復・拡大され、うち旅客路線と貨物路線はそれぞれ49路線と22路線であり、欧米、オーストラリア、アフリカを結ぶ大陸間旅客輸送のための中堅路線網は基本的に形成され、アジアの主要都市を目的地とする路線がそろっている。
サービス貿易は国際貿易の重要な構成部分であり、国際経済貿易協力の重要な分野でもある。ここ数年、成都は前後して3期の国家サービス貿易革新発展の試行を実施し、サービス貿易を支援するための一連の政策を打ち出し、サービス貿易企業の国際市場への進出を奨励している。
実験室で勤務中の四川百利天恒薬業有限公司の従業員たち
四川百利天恒薬業股份有限公司の完全子会社であるSystImmune社は昨年12月11日に、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社とBL-B01D1の開発と商業化に関わる権益についてグローバル戦略提携協議を締結し、同協議の潜在的な取引総額は最大の場合84億ドルに達し、中国のイノベーション薬品の海外進出の記録を破ることとなる。海外進出に成功した中国初の二重特異性抗体(BsADC)新薬でもある。今年第1四半期には、ライセンス契約取引に関わる8億ドルの頭金の入金済みにより、百利天恒社は成都の上場企業の「収益の王様」となった。
関係責任者の紹介によると、百利天恒社の今回の過去未曾有の爆発的な海外市場への進出は、同社の事業の量的変化から質的変化へという蓄積の結果である。過去10年間、同社は研究開発に専念してきて、さんざん苦労したがいろいろな面で支援を与えられた。「有利な政策は、医薬品企業が研究開発により大きな力を注ぐことを奨励し、海外市場への進出と製品輸出の拡大を支援し、企業の成長に十分な原動力を注入している。」
百利天恒社が海外進出に成功したことは、成都のサービス貿易の素早い成長の1つの代表事例にすぎず、今年第1四半期に、同市のサービス輸出入総額は前年同期比84.3%増加し、サービス貿易は成都の対外貿易の質の高い発展を促進するための重要な役になっている。
成都の各業界において、百利天恒社のような企業が他にもたくさん存在している。成都の対外開放の加速につれて、同市の国際的な影響力が日増しに高まり、世界各国との交流もますます盛んになっている。
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