石窟に迷い込んだかと思った!甘粛省敦煌市の公衆トイレが話題に
国慶節(建国記念日、10月1日)と中秋節(旧暦8月15日、今年は10月6日)に合わせて10月1日から8日までが8連休となった中国では、甘粛省敦煌市にある、「石窟」の中に迷い込んだ気分になれる文化的特色にあふれた内装の公衆トイレが話題となり、人気スポットとなった。

敦煌市の政府オフィシャル公式アカウント「敦煌発布」によると、ナイトマーケット「敦煌夜市」にあるこの公衆トイレは「敦煌浄界」というネーミングで今年8月から利用できるようになった。この公衆トイレの運営スタッフは取材に対して、「従来の公衆トイレと比べると、このトイレには授乳室が設けられており、抗菌加工されているおむつ交換台、ベビーチェア、自動クリーニングドームシステムなどが備え付けられている。また、高齢者や身体障がい者が利用できるバリアフリーエリアがあり、低い位置にセンサー付きの手洗器が設置されているほか、転倒防止用の手すりなどが設置されており、安心して利用できるようになっている。また、男性用のトイレを必要に応じて女性用に切り替えることができる仕組みになっており、子供が親に付き添う必要がある場合、対応できるようになっている」と紹介。
その他、 スタッフによると、休憩エリアにはセルフドリンクコーナーやコインロッカー、文化の展示・陳列エリアなどがあり、老若男女の多様なニーズに対応できるようになっている。「敦煌夜市」は混雑する場所であるため、この公衆トイレの利用者数は平日で1日当たり延べ5000-7000人となっている。そして、8連休中には、1日当たり平均延べ1万2000人が利用した。観光客が快適にトイレを利用できるよう、連休中は、清掃員、メンテナンス要員を6人増やした。「このようなトイレを設置しているのは、高級感を自慢するためではなく、地域の文化的特色を伝えるため」という。 (編集KN)
「人民網日本語版」2025年10月10日