障害を乗り越える勇気を持ってください

2023-12-06 16:57:00

張毓柳  恵州学院  

 

 「天災の多いことは日本人の心の中に、物事をすぐあきらめるという考えを持たせてしまうように見えます」と日本語教科書に書いてある。私もずっとそう思っていた。

古舘春一の漫画『ハイキュー!!』を見てこのイメージが変わった。主人公の日向翔陽は、子供の頃、テレビで「小さな巨人」と呼ばれるバレーボール選手を見て、そのような選手になる夢を見ている。しかし、彼は背が低いので、明らかにバレーボールをやるタイプではない。だが、烏養監督は「翼がないから人は飛び方を探すのだ」と日向に言った。彼は夢を諦めず、競技場に立てるように自分の運動センスを生かしたり、能力を磨き続けたり、自分に合った飛び方を探したりする。

この漫画を読んで、私は今までの日本に対する印象を疑うようになった。諦めやすい日本人がこんな作品を作れるのだろうか。そして、作者のインタビューを読んで、私は彼がバレーボールに熱心だからこそ、この漫画を書けたのだとわかった。彼の最初のアイディアは編集者が納得してくれず、時間もなかったり、地震があったり、締切に間に合っても最終的に連載会議に通らなかったりと、大変な苦労をした。だが、彼はあきらめることなく、一年をかけて推敲し、誰にもわかりやすい作品に仕上げた。その結果、『ハイキュー! !』の人気はどんどん上がり、アニメ化され、バレーボールが国民の目に止まるようになった。「休息とサボりは違う、休み方の意識による」。彼はこの言葉を実践している。

どうしてこんな励みになる作品が作れるんだ。私の疑問は解決した。古舘春一はバレーボールが大好きで、困難を恐れない人だ。日本人はみんな諦めやすいわけではなく、古舘春一のような日本人もいるのだ。「仕方がない」と日本人はよく言う。天災という困難に直面して、彼らは仕方なくても受け入れる。だが、災害後には発奮し、困難に直面し、あきらめずに障害を乗り越えるのだ。

逆境に耐える力という点では、中国人も日本人も同じだ。ほとんどの中国人は、小さい時から「簡単にあきらめてはいけない、最後までやり抜くべきだ」と教えられている。私も高校三年生の時、息がないほど大学の入学試験に圧迫されていた。普通な家庭に育った私にとって、大学に入ることは唯一の選択肢だった。ストレスで泣いたり、胃が痛くなったりもした。しかし、ある日「翼がないから人は飛び方を探すのだ」という言葉がぱっと頭に浮かんだ。泣いてばかりいては、問題は解決しない。私はこのままではいけない。ストレスを乗り越えて、私は大学に入ることができた。障害を乗り越えたのだ。

現在、中国でも日本でも、青年の自殺が多い。私が言いたいのは、中国人であれ日本人であれ、一緒に障害を乗り越える勇気を持ちましょうということだ。あきらめさえしなければ、必ず成功にたどり着ける。何よりも障害を乗り越える勇気が必要だ。

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