さよならに乾杯

2023-12-07 14:12:00

吝婧薇  大連外国語大学

 

我々の人生には多くのさよならがある。別れる時の記憶について、私たちはその場面を記憶に残すか、あるいはすぐに忘れると言う二つに分けられると思う。

人生では、たくさんの人との出会い、たくさんの人との別れがある。以下は私の「別れ」の経験の思い出である。

高校を卒業してからもう3年以上になったが、高校時代は私の人生で一番楽しい時間であった。毎日の勉強生活がとてもつらかったが、私の友達はずっと私を支えて励ましてくれて、前進する力を与えてくれた。友達がそばにいると、私は毎日楽しいと感じていた。高校時代が終わるということは、友達と別れてしまうことを意味する。卒業パーティーでは、みんなはその時のエピソードを思い出し、ある秘密や今後もう話す機会のない話をお互いに語らった。「たぶん、明日、私たちはもう会わないんだけど、私はあなたの良さをわすれないわー」、「私たちが間もなく別れ、それぞれの途に向かって、次の出会いもいつなのか分からないのね」。最後に、みんなは「乾杯」と話しながら、将来の頂点を迎えるために、一緒にグラスをあげた。私から見ると、みんなが集まる時は、燃え盛ってる炎のように、強い力と凝集力を持っている。みんなが別れた時は満天の星のように輝いている。

この記憶は「一期一会」という言葉を私に思いださせた。人の世は騒がしく、人々が往来し、私たちは絶えず出会いと別れを繰り返す。人生の中で、私たちは孤独、同行、協力、別れを経験を繰り返すと言っていい。毎回の出会いは一度だけで、繰り返すことはできない。まさに、人生は「一期一会」なので真剣にその場面に向き合わなければならない。誰も永遠に私たちに付き添うことはできなくて、解決できない難題もない。すばらしい出会いについて、私たちはうれしいと感じる。困難に出会っても、心を穏やかにしなければならない。「一期一会」の深い意味がわかると、心の幅が広がる。

多くの時、私たちは多くの時間をかけて遺憾を補うと思う。同じ川に2度足を踏み入れることができる人がいないように、次に私と膝を交えて話をするのは、もう元の人ではなく、私が置かれている環境も、元の姿ではないのだ。しかし、「一期一会」こそ常事である。別れに痛みはないし、久しぶりの再会に喜びを感じることもない。私が来た道を振り返る時、出会った人、出会った風景、友達の励ましと応援、これらは私にとって成長の旅で一番美しい思い出である。

 さよならは悲しみばかりだけでなく、より良い自分になるためと今後のより良い出会いのためである。卒業パーティーの賑わいの中で、私は「さよならに乾杯しよう」と一人つぶやいた。    

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