『ビリギャル』―私が迷った時のランプ

2023-12-07 14:16:00

徐嘉言 大連民族大学外国語学院  

 

青春は人生の一期一会です。楽しいにしろ、辛いにしろ、どちらも一番大切なものです。高校時代に大学入試に直面して、私はいつも不安に落ち込みました。そんな時に『ビリギャル』という映画を見て、多くの感動とはげましを与えてもらいました。

この映画の主人公は工藤さやかという女子高校生です。最初、さやかちゃんは優等生ではありませんでした。新しい友達はできましたが、髪を染めて、化粧をして、授業中も寝るようになってしまいました。ところが、さやかちゃんのお父さんは弟にしか関心を示さず、だからさやかちゃんはとても不満でした。しかし、お母さんの助けもあり、さやかちゃんは塾に通い始め、そこで、坪田先生と出会ったのです。この出会いは、さやかちゃんの人生を大きく変えました。坪田先生は、成績がまだまだのさやかちゃんを励まし、助け、慶應義塾大学を目指すことを薦めてくれました。さやかちゃんも心を入れ替え、一生懸命に勉強し始め、多くの挫折を経て、ついに合格を勝ち取ったのです。

私には彼女のような反抗期がありませんでした。だからと言って、私と彼女の高校時代は違うというわけではありません。沢山の宿題、日々の練習問題、緊張した試験、全ては登りきることができない高い山のようでした。勉強は本当に難しいし、私も頭がいい学生ではなくて、いつも周りの友達に引け目を感じていました。この映画の出だしを見た時に、私は「彼女はきっと自分の悪い成績が悲しかったんだろう。」と言いました。でも全然違いました。彼女はたとえ間違いに直面しても、落ち込まないで、よく笑い飛ばしました。それから、一つずつ間違いを直していきました。そんなさやかちゃんから、間違いを受け入れる勇気と楽観的な気持ちをもらいました。

真夜中に私はよく「私の努力の目標は何ですか。」、「私の勉強の意味は何ですか。」と自分に聞きます。この映画を見て、その答えがわかりました。さやかちゃんは自分を証明するため、行きたい大学の受験のためだけに頑張っていたわけではないのです。実は充実した青春を送り、日々の生活を積極的に楽しんでいたのです。私も同じです。目標も意味も、自分が与えた結果にすぎません。それよりも、人生を、そして青春を、前向きに楽しむことが何より大切なのです。

この映画は私が迷った時のランプのようです。大学に入ってから、私はもう一度この映画を見ました。今、改めて、私に勇気を与えてくれた、この映画に感謝します。この映画のおかげで、私の高校時代は、これまでの人生で最も忘れられない思い出となったのですから。

関連文章