劉芳  広州南方学院  

私はよく「一般人が志を変えずに夢を追い求める姿はどんなものか。夢を追求する過程はどんな感じなのか、道の途中で失敗すると苦しくて続かないことはないのか。」と考える。これらの質問に対して、『風が強く吹いている』という本を読んではっと悟った。本の中にこんな一文がある。「長距離競走の目標はもっと速いではなく、もっと強いのです。」という。つまり、堅持は非常に大切なことだ。

　『風が強く吹いている』は大学生たちが箱根駅伝に挑戦する物語だ。「なあ！歩くのが好きか！」と「見知らぬ人」灰二が阿走に叫んだことで物語の幕が開いた。主人公は寛政大学の寮「竹青荘」の10人だ。中には2人の陸上チームの脱走兵のほうか、人を騒がせ双子、オタクの一人、タバコ好きの留年生、毒舌の人、ランニング嫌いの黒人、おとなしい青年、就職段階の準卒業生がいる。

阿走を除いて、みんな最初は灰二に強制されて参加して、それぞれに異なる抵抗心を持っている。訓練を続けて何の意味があるのか分からないし、箱根駅伝に出場できる見込みもなかった。その後、初参加记录会では阿走と灰二しか正式な成绩を取らなかった。阿走でも、このようなおかしな人たちが箱根を走ることができるとは思えず、無論いい成績を取るのもまるで夢のようだ。しかし、日々のトレーニングを通して、みんなは徐々に変化し、誰もが情熱を引き出してきた。王子は「前へ」と叫んでゴールに向かって正式な記録を取り、神童は風邪で発熱した病体を引きずって最も困難な5区のレースを走り続け、小林はより良い成績を取るために両足に出血した...本の中にはこのような瞬間が数えきれなく、明らかに最も冷静な口調で平凡な堅持を表現しているけれども、常に静水流の叙述で心の底の熱血と情熱を燃やすことができる。誰もいない雪の夜に静かに燃える松明のように、静かだが人に力を与える。最後、彼らは困難を乗り越え、自分たちに勝って箱根駅伝を完走することに成功した。

わたしは彼らが夢のために堅持するシーンに感動した。「こんなに苦しくて、こんなに悲しいのに、なぜ走ることをやめられないのか。全身の細胞がうごめいているので、強い風が吹いている感覚を感じたい。」目標を達成すればいいだけではなく、絶えずに自分を成長させ、自分の限界を突破して、忍耐力を高める。どんな逆境に直面しても強い意志と粘り強い精神を持ち、挫折に倒されず、終点に向かって前進するのだ。

　この中、最も印象に残っている人物はオタクの王子だ。やせこけた彼は試合中何度も吐きだし、走るのは嫌だと言いながら、友達と肩を並べようとした彼は走りきった。「あそこ、誰かが私を待っていて、そう思うだけで、私をこんなに、こんなに...そんな表情を見ると、私は努力するしかないじゃないですか!前に!!前に!!!前に！」前に友達がいてくれたので、過程が苦しくても大丈夫だ。

私たち平凡な人々は、夢を前にどのような姿で追求すべきか。『風が強く吹いている』が教えてくれたのは、ずっと信念を持ち、熱愛に燃え、根気よく続けなければならないと考えている。