『ブラッシュアップライフ』を見ての感想

2023-12-07 15:55:00

羅泳甄  広州工商学院  

 

「最後は、人間に生まれ変わるためでも、徳を積むためでもない人生。来世ではなく、今世をより良いものにするため••••••」これはドラマ『ブラッシュアップライフ』の中で主人公の麻美が五回目の人生を始める時に言った言葉だ。それを見て、私は始めて彼女の選択に安堵し、本当の意味で守りたい幸せを見つけられたことにホッとしたのであった。

『ブラッシュアップライフ』のストーリーは二つの部分に分けることができる。物語前半のテーマは「探す」で、後半のテーマは「守る」だ。前半は、交通事故で死んだ麻美が、大アリクイに生まれ変わるのを避け再び人間に生まれ変わるために、人生を何度もやり直して徳を積み続ける物語である。このパートで麻美は徳を積む方法を探しながら、人生をやり直すたびにさまざまな職業を体験していた。一番共感できたのは、麻美、美穂、夏希の友情の部分だと思う。噂話をしたり、カラオケに行ったり、ショッピングをしたりするやりとりは、その中に現実の私や友人の姿を見出すことができるほど、あまりにもまばらで日常的だった。また、人生をやり直すたびに異なる麻美のキャリアも面白い部分だ。同一人物なのに、職業によって生き方も違ってくるのだ。その微妙な感覚を味わうことも、当時のドラマを見るモチベーションの一つになっていた。

人生は何度でもやり直せるゲームのようなもので、このゲームをクリアすることで「人間に生まれ変わる来世」という報酬を獲得できる。しかし、今を生きている人生は、本当に来世のためだけのものなのだろうか。明らかに、そうではない。だから、四度目の人生で親友の死という現実を体験した麻美は、本当に欲しかったのは友達とずっと一緒にいられる幸せな未来だったと気づく。結局、麻美はせっかく得た人間に生まれ変わるというチャンスを諦め、親友の真理と共に、親友の美穂と夏希を救うことを選んだ。

ここから後半の「守る」というストーリーが始まる。今回の人生において、麻美は真理と共に様々な困難を乗り越えて機長になり、ついに事故を阻止して親友を助けることができた。その後、四人は寿命を迎えるまで共に過ごした。この時になって初めて、私は親友と一緒に生きていくことが幸せであることを実感した。そもそも、幸せは人それぞれなのだ。

自分なりの幸せを探して、全力で守っていかなければならない。一度きりの人生なんだから、幸せを味わっておかないともったいない。そのためには、未来を見拠え、今を大切にしなければならない。現在は未来に影響を与え、未来は現在になる。ならば、まずは今を生きることから始めようじゃないか。勇敢ある人は誰でも、いつかは自分の幸福を見つけ、その幸福の味を体験することができるのだと、私は信じている。

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