『白い巨塔』を見ての感想
金志響 広州ソフトウェア学院
私は大学一年生の時にこのドラマを見ました。このドラマは私に深い印象を与えました。何度も見ました。ドラマの中の財前五郎君は物議をかもす役で、何年も心に引っかかり、忘れることができません。
財前五郎君は腕のいい外科医で、想像の中で手術の練習をしているところから始まるのですが、指先の光の流れから漏れる手首の動きはバレエのステップのようで、芸術的な美しさです。
五郎君は妻とは古くからの知り合いで、妻の財前家に婿養子に入りました。財前は妻の姓ですから、むしろ五郎君と呼びたいです。
彼は野心に満ち、手段を選ばず上に昇ろうと努力するため、自分の先生に才能をねたまれ、様々な権力者に牽制される一方で、五郎君は教授の座につくためにあらゆる手段を使って他の教授に賄賂を渡し、ライバルに打撃を与えます。
五郎君は医師と患者の関係で嫌われ、権門には頭を下げ、草の根には目もくれません。しかし、そのような人物像は辿ることができます。人々は五郎君の野心だけを見て、いかにして自分の力でここまでやってきたかを見落とすのです。日本の医学一家を突き破って生まれたのが医者という神話です。そしてその才能が彼の誇りを支えているのです。
そういう性格じゃなかったら、今まで戦えませんでした。五郎君は残忍に見えて、実は心の中にあるのは癌センターのためです。
作者の山崎は実に上手で、優れた品性を五郎君と里見さんの二つに分けました。心をもって、病人に親しむことが医者の最高の品格なら、里見さんは間違いなく最高の品格であり、妙手神技、精進を重ねることが医者の最高の品格なら、五郎君の何が悪いのでしょうか。
その後、五郎君は死んで、医療界の損失になって、この一生を回想して五郎君は一見風光、名声と富の両方を収めて、すべての人の福を享受します。でも一日だって自分のために生きたことはありません。残念ながら、五郎君は結局、自分の夢を叶えることができず、死ぬ間際になって、自分が失敗した手術のことを思い出して、救えなかった患者のことを思い出して、とても申し訳なくて、あのときも、自分のしたことを後悔していたんじゃないかと思います。
最後に、このドラマから、五郎君の粘り強さ、里見さんのひたむきさを学びました。また、権力は慎重に使用し、弁証法的に物事を見る必要があります。ドラマの中で、病院の体制の悪いところも見てきましたが、現実的にそれを改善していきたいです。これが私の感想です。ありがとうございました。