「健康中国」は長年温められてきた戦略である。今世紀の初めには、一部の中国学者がすでにこの方面の提案を行っていた。2012年8月、衛生部は数百名の専門家がかかわった「健康中国2020」戦略研究報告をまとめた。2015年3月、李克強国務院総理は「政府活動報告」の中で、「健康は一人ひとりの基本的需要である。（われわれは――括弧訳者）医療衛生の水準をどんどん高めて、「健康中国」を築かなければならない」と強調した。2015年11月、中国共産党第18期五中全会で採択された「第13次五ヵ年計画の策定に関する中共中央の提案」では、「「健康中国」の建設を推し進める」目標が再び提起された。「健康中国」は人々の健康を中心におくことを特に強調しており、主な目標と実現のための方途は次の通りである。2020年までに、△都市と農村の住民をカバーする基本医療衛生制度を確立し十全化する、△比較的整った公共衛生体系と医療サービス体系、比較的完全な医療保障体系、比較的規範化した医薬品供給保障体系、比較的科学的な医療衛生管理体制と運営メカニズムをあまねく確立する、△都市と農村の基本公共衛生サービスの均等化を推し進め、人々が基本医療衛生サービスを共有できるようにする。平均寿命がさらに高くなり、乳児死亡率と妊産婦死亡率がさらに低くなっており、主要健康指標はすでに中等先進国のレベルに達している。「健康中国」の建設を推進するために、中国の関連政府部門は現在「健康中国」建設計画を編成している。