【中国のこの10年】新時代の「一国二制度」の実践が香港と澳門で成功

2022-09-22 15:51:36

中共中央宣伝部は20日、新時代の「一国二制度」の香港特別行政区と澳門(マカオ)特別行政区における実践の成功に焦点を当てた「中国のこの10年」シリーズ記者発表会を開いた。新華社が伝えた。

■「一国二制度」理論は新たな境地を開き、制度システムはより完全なものに 

国務院香港澳門(マカオ)事務弁公室の黄柳権副主任は「『一国二制度』と香港・マカオ政策についての習近平総書記の一連の独創的な新理念、新思想、新戦略は、『一国二制度』に対する我が党の規律的認識を新たな高みへと押し上げた。習総書記の重要な論述は『一国二制度』理論を豊かにし、発展させるものであり、新時代における『一国二制度』の実践に根本的準拠を与えた、香港・マカオ政策が新たな成果を収め、新たな発展を遂げた根本的原因である。香港特区情勢にかつて生じた厳しい局面に対して、習近平氏を核心とする中共中央は時勢を分析し、状況の変化を推測して、香港・マカオ政策に対する党の集中的・統一的指導をさらに強化し、憲法と基本法に基づく特別行政区に対する中央政府の全面的な統治権を整備し、特別行政区の憲法と基本法の実施に関連する制度・メカニズムを整備する重大な決定を行い、特別行政区において国家安全保障を維持するための法律制度と執行メカニズムの構築と整備、香港特区国家安全維持法の制定、香港特区の選挙制度の整備を推進するとともに、マカオ特区におけるマカオ特区国家安全維持法の改正作業の開始を支持した。これら全ては、香港特区とマカオ特区の長期的な安定と平和の実現、『一国二制度』の実践の安定した持続的な発展を制度面から強固に確保した」と述べた。

■香港特区・マカオ特区の国家発展の大局への融合を加速 

粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の建設は中国にとって、新時代において全面的開放の新構造の形成を推進するための新たな措置であり、「一国二制度」事業の発展を推進するための新たな実践でもある。

「習総書記が自ら計画し、自ら手はずを整え、自ら推進した粤港澳大湾区の建設は重要な段階的成果を収めた。広深港(広州・深セン・香港)高速鉄道、港珠澳(香港・珠海・マカオ)大橋、及び各通関地が相次ぎ竣工・開通し、横琴、前海、南沙など重要な協力プラットフォームの建設が加速し、大陸部と香港特区・マカオ特区の規則ある連結、メカニズムの連携が絶えず深化し、生産要素の境界を越えた移動が一層迅速になり、香港特区・マカオ特区住民の大陸部での活躍に資する政策措置が整い続けている」と黄副主任は指摘した。

「香港特区とマカオ特区は国家の発展の大局に積極的に融合し、国家の発展戦略と自ら進んで連携し、大陸部との交流や協力を全面的に拡大し、システムを整備し続けている。高度の自由・開放性、国際ルールとのスムーズな連結といった強みを十分に発揮し、我が国のさらに大きな範囲、さらに広い分野、さらに深いレベルでの対外開放の新構造の構築において重要な役割を果たしている。中華民族の偉大な復興という歴史的プロセスにおいて、香港特区とマカオ特区は重大な貢献をすでに果たしており、今後も果たしていくだろう」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年9月21日

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