人類運命共同体、世界が歓迎

2018-05-08 14:31:45

   1年前のこの時期、中国の習近平国家主席はダボス会議に出席し、さらにジュネーブでハイレベル会議に出席し、世界のメディアから注目を集める重要演説を行った。経済グローバル化の旗を高々と掲げたほか、習主席は人類運命共同体の共同構築という重大な提案について説明し、21世紀の国際関係に新たな理念をもたらした。

 

 習主席がスイス訪問を終えると、トランプ大統領が正式にホワイトハウスに入居した。トランプ大統領は「米国ファースト」というスローガンによって、別の方向から世界を揺るがした。

 

 世界の大多数の国は2017年に、人類運命共同体への理解と考えを徐々に深め、これを歓迎し受け入れたと言える。国連の多くの文書が2017年に、「人類運命共同体の構築」という表現を盛り込んだことが印象的だ。しかし「米国ファースト」に対する世界の反応は消極的で、各国は沈黙し、これを歓迎しておらず、対策を講じている。

 

 未来を展望すると、人類運命共同体の構築は、21世紀の持続的なプラスのエネルギー、経済グローバル化及び政治外交全人類クラスの最大公約数、中身が豊かになり続ける共通の目標になる可能性が高い。その理由はこうだ。

 

 (一)人類運命共同体の理念は、人類社会がグローバル化の時代に発展する間に浮かび上がった、トップレベルの利益関係を反映している。世界はかつてないほど緊密に結びついており、利益のつながりが延長を続け、利益関係の網がより密になっている。すべての国、さらには個人がその中に取り込まれている。我々は遠くにいる、永遠に会うことのない人に影響を及ぼしており、遠くの力から影響を受けてもいる。

 

 (二)人類は気候変動、テロリズム、ネットワーク安全、重大伝染病など、多くの世界的な課題に直面している。その脅威は国境を分かたないため、対応には国際協力が必要だ。また各国は鎖国による発展が不可能になっている。保護貿易措置を取っても、それは鎖国のためではなく、規則を破ることで国際貿易における自国の地位を高めるためであることが多い。

 

 (三)中国が先頭に立ち推進する人類運命共同体の構築の実際の行動は、いずれも積極的かつ建設的だ。特に「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)では、すべての参加国が利益を手にしている。あら探しを最も好む西側世論のエリートも、人類運命共同体の理念にでたらめな地政学のレッテルを貼り付けることができないほどだ。中国がエネルギーを注ぎ続け、反対者が反旗を翻すことができないなか、この理念は雪だるま式に人類社会の積極的な力と行動を集め、一つの流れを形成する。

 

 (四)米国がこの時期に「米国ファースト」を唱え、人類運命共同体の魅力をむしろ引き立てている。後者は平等及び互恵ウィンウィンを主張しているが、前者は赤裸々な国の利己主義だ。人類運命共同体の構築がどれほど困難であろうとも、「大国は利己的」であることを公の場で唱えるよりも歓迎される。人類の道義とは利己的な発想ではなく、善意ある行動によって蓄積されるのだ。

 

 

 (五)運命共同体はすでに、各国の社会における普遍的な共通認識になっている。大きな歴史の角度から見ると、全人類は大規模な利益共同体と世界の秩序安定の敷居に立っている可能性が高い。重要な進展が、いま生じようとしている。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018125

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