バレエ山村へゆく
2023-05-23 17:17:00
このおばあさんたちは、オツドルに坐ったままだしものを見るのは生まれて始めてだといっていた。公演隊はこのおばあさんたちのために、八名の隊員をわざわざここによこしてだしものを演じた。
公演隊は巡演中に、いつもこのような難路を歩いた。都会の俳優たちが山をこえ川をわたって人民に奉仕する精神は、山奥の農民から高く評価された。
村の人びとは、このような「つま先で踊る踊り」は始めてだと言っていた。だが、踊りの内容を見ているうちに、あれは〈白毛女〉の中で大春が喜児を救いだす場面で、解放したんだなどとすぐに理解できた。
野らで歌と踊りを演じている公演隊員たち
隊員たちは巡演しながら、何か感じたことがあると、農家の戸口などに集まって毛主席の著作を読み、「文化·芸術は労働者·農民·兵士のために奉仕する」という名言のもつ深い意義を討論し、かみしめた。
北京中央歌劇舞劇院は去年の11月からことしの1月の農閑期にかけて、31名からなる小型の公演隊を組織して、延慶県一帯の山奥の村々に50日間の巡演をおこなった。かれらは小型の歌と踊りのだしものに加えて、農村ではめずらしいバレエ〈白毛女〉〈婦人民兵〉などの一部分を公演した。現実の生活を反映したこれらのだしものは、山奥の人民公社の社貝たちからたいへん喜ばれた。