発展する上海の工業
2023-05-24 15:30:00
労働者に依拠して企業を管理する。これが社会主義企業を経営するうえでの重要な方針のひとつである。工場には労働者、幹部、技術者の三者がらなる指導グループがあり、それが大衆的技術革新運動を幅ひろく、つっこんで展開しているため、工業建設の速度が大いにはやめられている。
労働者や技術者と設備改善について話し合う上海ボイラー工場の党委員会委員兼革命委員会副主任の劉?さん(右から2人目)
自力更生、刻苦奮闘の方針をまもり、国家の必要をもとに、在来の設備のもつ潜在力を十分に掘りおこし、中·小工場のもつ融通性と適応性を生かして、国家がさし迫って必要とする製品をつくる。
多くの労働者出の技術者が生産面で大きな役割をはたし、もとからいる技術者も精神的に大きな変化をしめしている。こういう新しい技術陣は生産面の革新につとめ、労働の生産性と技術水準を大いに高めた。
上海の鋼鉄工業は、解放前には普通の炭素鋼や小型の角鋼しかつくれなかったが、いまは高速度鋼、特殊工具鋼など千種類あまりをつくっており、19000種類をこえる鋼材も圧延している。
上海第五電球工場はもと懷中電灯用の豆電球をつくっていた小さな工場だった。中国におけるテレビ事業の発展をめざして、かれらは自力で簡単な設備をつくり、規格にかなったブラウン管の量産に成功した。
上海自動車運輸公司付属の整備工場の労働者は、簡単な方法で300トンのフルトレーラー·トラックをつくりあげ、大建設工事がかかえている輸送上の困難を解決した。
組立て作業中の労働者と技術者(上海蒸気タービン工場)
上海第八毛織物工場では、大衆的な技術革新がさかんにおこなわれ、手織機を廃して電子計算機による十六台の自動織機が採用された。
もとは一般の無線部品しかつくれなかった上海第13無線工場では、労働者と技術者の努力により、演算スピード90万分の1秒単位の電子計算機をつくりあげた。
腕時計の部品を点検する上海腕時計工場の労働者
国民経済発展の必要にこたえるため、上海ではカラーテレビ、精密計器、電子設備、石油化学工業、新型医療器械などの新しい工業部門が新設され、発展をみている。 上海工作機械工場は各種の研削盤をつくっている大工場。これは太さ40センチのねじを加工する大型ねじ研削盤。