天皇、皇后両陛下の北京秋天
2023-05-26 14:02:00
1992年10月23日、中国の大地は初めて日本の天皇、皇后両陛下をお迎えした。
折しも北京は秋天。すぐ25日には西安へ、そして上海経由で28日にはご帰国と、あわただしいご日程ではあったが、率直で親しみやすい両陛下のおすがたは、中国人民の心に忘れがたい印象を残した。
24日、両陛下は八達嶺長城を訪問された。北3号のろし台まで登られたとき、お供が「この辺で……」と申し上げたが、天皇陛下は「いや、もう1段行きましょう」とおっしゃった。
25日午前は故宮へ。保和殿のうしろにある城内最大の雲竜の石彫などを興味深くご覧になった。
二十五日昼日本の橋本恕大使主催のレセプションが中国大飯店で開かれ、長年中日友好に尽くしてきた両国の人びとが両陛下を心からお迎えした。
23日午後、楊尚昆主席が天安門広場に天皇陛下をお迎えし、歓迎式典が行われた。
二十四日午後、皇后陛下は北海幼稚園で、あどけない子どもたちの「熱烈歓迎」をお受けになった。