「音楽の都」から来たオーケストラ

2022-03-08 16:10:52

 

2018「東アジア文化都市」中国ハルビン活動年のコンサートに登場しているハルビン交響楽団  

1908年4月、ロシアのオーケストラがハルビンでチャイコフスキーの序曲『1812年』を演奏し、中国史上初のオーケストラコンサートが始まった。このオーケストラは後に、中国初の交響楽団「中東鉄路倶楽部交響楽団」に生まれ変わった。これがハルビン交響楽団の前身である。 

ハルビン交響楽団は、過去100年以上にわたり、国内外の多くの著名な音楽家を育てたり、招致したりしてきた。その中には、日本のNHK交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団など、世界的に有名なオーケストラの指揮者や首席奏者も含まれている。1920~30年代、オーケストラのメンバーは東京、大阪、名古屋の3都市を訪れた。日本のメディアは彼らのことを「音楽の都・ハルビンから来たアーティスト」として紹介した。 

古代から現在に至るまで、ハルビンは常に開放・寛容の姿勢で、異なる国や民族の文化を受け入れ、融合してきた。ハルビン市民が日常的に食べている「大列巴」と呼ばれるパンや、国内外で有名な「ハルビン紅腸(ソーセージ)」のように、他国から伝わってきた文化はハルビンの歴史を物語るものとして、都市の文化にすっかり染み込んで、人々の生活に欠かせないものとなっている。 

  

 

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