「北国」に国際交流の「春」

2022-03-08 16:05:44

  

旭川市内の中学校で給食を初めて体験するハルビン市の青少年代表団 

現在、ハルビンはその独特な氷雪資源を生かして、日本の新潟や旭川などの東アジアの寒冷都市と友好関係を築いている。 

「氷の都」ハルビンと「雪の国」新潟が79年、友好都市提携を結び、両寒冷都市の友好交流の物語が始まった。新潟のメディア代表団が国際氷雪祭を撮影するためにハルビンを訪れ、美しい氷雪大世界の様子を日本の視聴者に届けた。ハルビン交響楽団は何度も新潟で公演を行い、地元の人々から温かい歓迎を受けている。 

数十年にわたり、両市の交流・協力は、氷雪観光から環境保護、スポーツ、音楽などの分野へと徐々に拡大してきた。ハルビンの太陽島に、両市が協力して建設した「ハルビン・新潟友好園」は、中日友好の永遠のシンボルとなっている。 

また、ハルビンは毎年2月に旭川市の冬まつりの間に開催される「氷彫刻世界大会」に何度もチームを派遣している。ハルビンと旭川はいずれも氷雪文化で知られている都市だ。両地の氷彫刻交流に参観者たちは目を見張る。 

2015年に旭川で開催された「北の恵み 食べマルシェ」にもハルビンからの参加者がいた。ハルビンの有名な食品会社「東方餃子王」の料理人が北海道の地元食材を使って中国の水ギョーザを作り、芳醇なハルビンビールと合わせて、多くの来場者が堪能した。 

ハルビンは17年に日本の金沢市、韓国の釜山広域市と共に2018年「東アジア文化都市」に選ばれた。翌年開催された2018年「東アジア文化都市」中国ハルビン活動年の開幕式では、中日韓3国のアーティストが、それぞれの国の特徴を生かしたパフォーマンスを披露した。また、「東アジア文化都市」をテーマにした一連の多彩なイベントも幕を開けた。 

ハルビン、金沢、釜山3市の間では、芸術文化団体の訪問や交流が盛んに行われており、日本や韓国の若者がハルビンに招かれて囲碁大会や太極拳の親善大会に参加したり、釜山からの取材班が「ハルビンの夏」というドキュメンタリーを撮影しに来たりしている。長くて寒い冬は、人々のハルビンへの憧れを阻むことがなかったどころか、最も特徴的な「名刺」をハルビンに与えた。氷雪で知られているこの「北国」の都市には、とっくに国際交流の春が訪れている。 

 

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