北京―東京フォーラム開幕 中日関係の発展について王毅部長が5つの提言

2022-12-08 17:05:17

王毅中共中央政治局委員、国務委員兼外交部長(外相)は7日、第18回北京―東京フォーラム開幕式にビデオメッセージを寄せた。

王部長は「今年はちょうど中日国交正常化50周年にあたり、来年には中日平和友好条約締結45周年も迎える。双方は今年と来年のこの2つの節目を契機に、国交正常化時の初心と使命に立ち返り、覇権主義に共に反対するという条約の趣旨を引き継ぎ、中日関係が正しい方向に沿って持続的かつ安定的に前進する後押しをする必要がある」として、次の必要性を指摘した。

(1)中日は信義をもって付き合い、政治的約束を堅守する必要がある。歴史や台湾地区など重大で敏感な問題は両国関係の政治的な礎に関わるものであり、特に約束を必ず守り、適切に対処して、揺らいだり一線を越えたりすることがないようにする必要がある。

(2)中日は連携して成果を挙げ、協力・ウィンウィンを堅持する必要がある。我々は中日間の経済・貿易協力に対する悪意ある妨害を警戒し、一国主義を拒絶し、デカップリングと産業・サプライチェーンの分断に反対し、グローバルな産業・サプライチェーンの安定性と円滑性、貿易・投資環境の公正性と開放性を共同で守る必要がある。

(3)中日は誠意をもって接し合い、平和共存に尽力する必要がある。香港特別行政区や新疆維吾爾(ウイグル)自治区関連の事は中国の内政であり、日本は干渉すべきではないし、中国も同様に日本国内の事には干渉しない。これは国際関係の準則であり、隣人同士の付き合いの道でもある。

(4)中日は心と心で付き合い、友好の基礎を十分に固める必要がある。今年、両国は国交正常化50周年をめぐり一連の記念行事を行っている。我々はこの勢いに乗って友好的交流を推進し、国民感情を改善する必要がある。両国のメディアが積極的な役割を果たし、両国民が誠実で友好的な相互認識を確立する後押しをすることを希望する。

(5)中日は原則を堅持し、公正な道理と正義を守る必要がある。アジアと世界の重要国である中日は、果たすべき責任を引き受け、意思疎通と協調を強化し、真の多国間主義を実践し、地域の平和・安定と融合的発展を促進し、様々なグローバルな課題に共同で対処する必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年12月8日

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