風を受けて進もう!

2023-02-13 14:19:00

楽 惠州学院

私はいざとなるとよく逃げ腰になる、ダメな人なんです。難しい事があると、すぐに逃げたり諦めたりします。「まだ時間がある」「まだチャンスがある」「まだ根気がある」「まだ……がある」。それが私なんです。 

日本には有名なオタク文化がありますが、私もまさにオタクなんです。だから日本が好き、アニメが好きなのでしょう。しかし、日本のアニメ『風が強く吹いている』は、オタクとは違う「風を受けて進む」日本人の姿を見せてくれました。 

『風が強く吹いている』の主人公、清瀬灰二は、小さい頃から走るのが好きでした。しかし、高校時代にトレーニングのしすぎで、足をケガしてしまいます。その後、陸上部がない寛政大学に入学し、大学の三年間は足を直しながら、陸上競技部を組織します。ほぼ素人の部員らは地獄のような訓練を受けて、「箱根駅伝」と呼ばれる日本で一番盛大な駅伝に参加を目指します。最後には、記録会で十位の成績をとり、箱根駅伝のシード権を獲得するのです。 

最後まで自分の夢を貫いている灰二には、独特の魅力があります。足をケガしても、体の機能を保つように毎日ジョギングを続けます。メンバーたちが「箱根駅伝」を諦めても、詳しい訓練計画を立てて説得します。そんな彼は私が一番なりたい人間です。どれだけ辛くても、苦しくても、絶対にそれをやると信念を固めて、努力し戦うのです。 

予選会で、無理して完走した結果、ケガが再発したことを仲間に気づかれないようにする姿を見て、私は涙が溢れました。「もういいよ、十分だ。疲れ切っただろう。これ以上無理しないで!」と心が叫びました。私だったら絶対諦めていると思います。実際、私はそんな自分が本当に嫌いです。灰二に憧れているからこそ、情けない自分に心の底から嫌悪します。 

私は変わりたい。灰二のように夢を追って一歩一歩進める、強い人間になりたいです。人生は長距離走のようです。ちょっとの障害ですぐに諦める人が、未来のサーキットでどうやって他人と競争できますか? 

作文を書くことは、私にとってとても難しい仕事です。アイディアや脚色を考えなければならないのに、考えれば考えるほどわからなくなり、逃避します。以前は、締め切りのちょっと前で適当に完成させていました。しかし、これは確かに良くない習慣です。 

この作文では、やるべきことは早くやり、絶対に逃げ出さないと決めました。アイディアや脚色などの問題に直面し、それを解決するように努力しています。この作文を読んで下さっているみなさん、私は変わりつつあるでしょうか? 

オタク文化は私にとってとても親近感がありますが、人との交流を避けて、だんだん自信を失ってしまう傾向は問題です。ですから、「風を受けて進もう!」とお互いに励まし合いたいです。私たち日中の若者にこそ、新しい時代を押し進めて行く力があるのです。一緒に手を取り合って、よい未来を創造しましょう! 

『風が強く吹いている』

 

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