何周目の人生ですか

2025-01-14 15:51:00

 

代睿方 大連外国語大学 

麻美、何周目?」 

『ブラッシュアップ・ライフ』というドラマを見た後、この言葉が私の頭の中で繰り返し問いかける。同時に、私は周りの勉強がとてもよくできる友達は、いったい何周目の人生を送っているのだろうかと考える。 

このドラマは、主人公である33歳の麻美がある日突然交通事故に遭い、人生をリセットするという物語である前の四回目の人生の麻美は、成績も仕事も普通で、平凡な日々を送っていた。しかし、彼女の周りにはいつも仲の良い友人たちがいて、そんな平凡で冴えない人生の中でも、幸せを見つけることができた。 

このドラマは、私が幼い頃からずっと「将来どんな人生を送りたい?」と聞かれてきたことを思い出させた。両親に厳しく教育された私は、普通である自分をどうしても受け入れられなかった。優れた成績を収めることでしか、自分の価値を証明できず、それしか人生の価値を見出せないと思っていたのである。そのため、小学校から高校までの間、ほとんどの時間を勉強に費やし、常に学校のトップ3の成績を維持していた。その代償として友達との時間を犠牲にし、趣味であった古筝も高校時代にと辞めてしまった。あの頃の私は、五周目の人生の麻美が、29歳までにパイロットになろうとしていたように、他の人たちが楽しそうに遊ぶ姿を羨みつつ、成績優秀であることに満足していたのだ。 

しかし、この考え方は、大学入試での失敗によって挫折してしまった。一流大学に進学する夢が叶わなくなった私は、人生が終わったように思った。かつて最も重視していた成績が、その瞬間、何の意味も持たなくなったのである。 

私はそのショックから何ヶ月も立ち直ることができなかったが、私と同じように試験に失敗したクラスメートたちは、それでも笑顔を保っていた。彼らにとっては成績とは人生の一部に過ぎず、友情や趣味、そして普通の日々を楽しむ気持ちが人生の大切なことであったのだ。この挫折を通じて、私は人生が成績だけで成り立つべきではないことを深く実感した。 

そこで、大学に入ってからは、趣味を再び取り戻し、様々なサークルに参加し、新しい友人を作った。以前は諦めていた平凡ながらも素晴らしいことを見逃さずに大切にして、今では平凡な日々を楽しんでいる。多くの体験を通じて自分を豊かにしようとして、より充実した生き生きとした人生になった。 

もし今、「これ何周目?」と聞かれたら、もちろん私は「これが初めて!」と答えるだろう。しかし、麻美が毎回人生で違う職業を選んだように、私は初めてで唯一の人生の中でも自分を豊かにするために努力している。今の私は目立った業績や飛び抜けた能力もないが、自分の平凡さを受け入れ、その生活を楽しんでいる。なぜなら、私の人生は数々の素晴らしい時間で構成されており、それらの時間が私の内面的な強さを育み、人生をより豊かにしてくれるからである。 

 

 

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