劉青青(常熟理工学院外国語学院) 

暁佳奈さんの小説「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を原作としたアニメは、京都アニメーションによって多くの好評を集めているアニメの一つである。このアニメは愛と平和をテーマにした物語である。 主人公であるヴァイオレット・エヴァーガーデンは、戦場で「武器」として戦うことしか知らなかった少女である。戦場で両腕を失った彼女は、自在に動く義手を付けて生活し、戦後の識字率が低い時代において手紙の代筆をする仕事に就くことになる。人の心が分からないヴァイオレットが、人の心に触れ、自分自身を見つめなおすことになるストーリーである。このアニメは、非常に感動的であり、絵が美しく描かれている。ヴァイオレット・エヴァーガーデンは幼い頃から兵士として大戦に参加し、戦いだけを知っていた。他の人の気分を理解しない、自分自身を表現する気分もわからない。しかし、戦場で大佐から「ある言葉」を告げられたことから、その意味を知らなかったが、その後、代筆の職業を通じてその言葉の意味を求め始めた。 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は「愛」をテーマにしたアニメであり、自働手記人形の1回1回の代筆作業を通じて、生き生きとした人と人との愛、戦争の苦しみ、平和への憧れが描かれている。その成功の秘訣は、巧妙なキャラクターの設計と細かい細部へのこだわりにある。主人公は「戦争マシーン」としての世間知らずであったが。でも、「君は道具ではなく、その名が似合う人になんだ」という大佐の期待を忘れない。ヴァイオレットという名前の由来でもあり、ヴァイオレットは永遠の美しさと愛をを象徴する。彼女は「愛」に対する理解が深まるにつれ、「肉の手の鉄心」から「鉄の手の肉心」へと変わり、愛を知らないことから愛を感じることへと変わった。「私は今、『愛している』少しわかるです」というヴァイオレットの言葉は、とても心に感応した。 

このアニメは人が死んでも生き返ることはできないという悲しみを乗り越え、戦争の悲しみから抜け出した人々の物語を象徴している。現在の世界情勢から見れば、平和を心から望む。世界が戦争のために泣かないように、平和を願う。しかし、今回最も感動させられたのは、二度と戦争の苦しみを受けないために、全世界の人々が団結し、暖を取って発散する温かさと力があることである。今の世界は依然として危機に瀕しているが、世界が本当に平和な日を迎え、家を失い、逃げ場を失う人がいないことを願っている。ダマスクスのバラがまた、早期に戦争が終結することを願いつつ、平和の花が世界の隅々に咲く未来を夢見る。