日中文化交流のファンタスティックな旅

2025-01-16 15:25:00

韓思雨(河北大学) 

ドラゴンボールを7つ集めると、神竜を呼び出せる 

日本アニメ『ドラゴン・ボール』の名場面。成長を共にしてきたこのアニメは、まさに私の友人のような存在。 

ドラゴンボールと言われる球を7つ集めると呼び出せる神竜は、なんでも願いを叶えてくれる超スゴイ存在だが、 

日本でも竜は非常に力強い神獣なのだろうか。」 

「なぜ『西遊記』と同じ、主人公も孫悟空と呼ばれているのだろうか?」 

と、子供の頃、常に不思議に思っていた 

その後、日本語を学び、日本文化について少しずつ分かるようになってから、これらの謎も徐々に解けていった。 

現代の大衆文化において、日本アニメの『ドラゴンボール』は、そのユニークな魅力と影響力で世界的な文化現象となってきた。この作品は単なるアニメではなく、異文化と時代をつなぐ架け橋のような役割をも果たしてきた。 

このアニメは私にとって、まるで魔法のタイムトラベルマシンのような存在で、日本文化と中国文化のファンタスティックな旅に連れて行ってくれた。 

日本のアニメであるため、当然ながら多くの日本文化的要素が取り込まれている。それと同時に、作品に登場する価値観・人生観、例えば友情・家族責任感など、日本文化のコアな部分をも反映していると思う。 

一方で、中国文化とも非常に深いつながりがある。『ドラゴンボール』のインスピレーションの一部は中国の名作『西遊記』にあり、特に主人公の悟空の名前とイメージは『西遊記』の孫悟空にちなんで創られたという。『西遊記』に登場する孫悟空は、機知に富み、勇気があり、反抗精神に満ちた英雄的人物であり、このような資質は『ドラゴンボール』悟空に体現されている。悟空がやんちゃな子猿から地球を守る戦士へと成長するチャレンジと冒険に満ちたストーリは、中国の伝統文化における英雄の成長物語にも似ている。 

『ドラゴンボール』における日本文化と中国的要素の融合は、単なる重ね合わせばかりでなく、さらに文化参照の革新だと思う。また、この融合は作品をよりカラフルにするだけでなく、両国文化が相互に衝突し、交流する中で新たな火花を生み出すことをも可能にした。 

『ドラゴンボール』は視覚的および感情的なごちそうであると同時に、文化的および精神的な探求でもあると思う。日中文化のユニークなつながりを見出し、さらに文化交流が持つ無限の可能性さえ示している。文化交流を通じて相互理解を深めれば、世界の平和と発展を促進することもできよう。 

『ドラゴンボール』の物語は続いており、日中両国の文化交流もさらに深まっていく。今後、『ドラゴンボール』のように文化の垣根を越え、文化交流と理解を促進できる作品も増えていくと信じている。これからも手を携えて、よりファンタスティックな日中文化の旅に出かけよう。 

関連文章