北京世園会の建設・展示が全面完成 海外出展は110団体

2019-05-15 09:25:13

 

2019年北京世界園芸博覧会(世園会)準備状況発表会」が24日に開かれ、北京世園会のパビリオン建設工事および展示作業が全て完成し、汭劇場や永寧閣などの公共景観エリアの主要施設工事および園区内の喬灌木の植樹や花壇の設営も全て完了したことが明らかになった。北京青年報が伝えた。

海外出展は過去最多の110団体

北京世園会組織委員会委員および北京世園会執行委員会副主任兼秘書長を務める北京市の王紅副市長は、「110の海外団体の出展が確定している。また、31自治区直轄市、香港マカオ台湾地区、関連企業、科学研究機関など国内120以上の非政府団体の出展も確定し、もともと設けられていた『ダブル100』という出展招致目標を見事達成し、A1類世園会の海外出展数における過去最高記録を更新した」と話した。

162日間の会期中に次々開催される各種フラワーコンテスト

北京世園会組織委員会副主任委員および北京世園会執行委員会執行主任を務める中国花卉協会の江澤慧会長は、「世園会の開催期間中、各自の特色を備えた国内外の稀少な花卉や果樹、野菜、中薬植物、お茶、コーヒーなどが100ヶ所の展示区で展示される」と紹介した。

「このほか、会期中には、屋外展示区コンテスト、屋内展示区コンテスト、屋内フラワーコンテストなど数多くの競技イベントが開催される。バラエティに富む競技イベントが次々と開催され、来園客は、162日間におよぶ会期中のいつ何時訪れても、必ず何らかのイベントを楽しむことができる。162日間で一連の文化イベントが計2500回開催される予定だ」と江会長は続けた。

110台の入場ゲートで10分間に5千人が入場可能

北京世園会には会期中、来園客1600万人が国内外から訪れる見通し。北京世園局の常務副局長を務める周剣平氏は、「世園会の会場には、同時に15千人が休憩できる椅子が用意されている。また、固定トイレ30ヶ所にトイレ便器1050個以上が設けられているほか、仮設トイレ約200個も準備されている」と紹介した。

このほか、各出入口には、計110台の入場ゲートが設置され、10分間で5千人の来園客が入場することを可能にしている。「我々の目標は、ゲートで15分以上来園客を待たせないことだ」と周氏。

入場券販売システムについては、全コースの予約制を実施する。来園客は、オンラインで入場券を購入後、身分証持参で顔認証を行い、入場する。周氏によると、会場全体で来園客が快適に過ごせる最大人数は19万人だが、平均10万人前後に来園客の入場を制限する計画という。

臨時駐車場11ヶ所に約2万台の駐車スペースを提供

交通に関する設計面では、世園会は、「エコ外出」を提唱し、公共交通機関による来園を推奨している。現時点で、11ヶ所の臨時駐車場が完成し、内部の施設配置調整も終わり、使用可能となっている。会期中、会場には約2万台の駐車スペースが確保されている。

飲食施設については、園区は、「ファストフードが主正餐は従」の方針で、約70種類の飲食ブランドが出店する。このうち、老舎茶館東来順マクドナルドンタッキーピザハット吉野家など国内外の一流ファストフードブランドが75%以上を占める。このほか、園区には、2軒のハラル(イスラム教)レストランも設けられている。

「人民網日本語版」2019426

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