改革開放40年、世界観光強国へ邁進する中国

2018-10-19 09:04:34

 

先ほどの国慶節に伴う7連休期間、中国の国内観光客数と収入が「ダブル成長」を実現した。中国観光研究院文化観光部データセンター)の推算によると、連休中の全国国内観光客数は前年同期比9.43%増の延べ72600万人に達した。国内観光収入は9.04%増の59908000万元。都市部レジャー、紅色観光(革命聖地観光)、農村旅行、マイカー旅行、観光遊覧などの旅行消費活動が活況を呈した。

40年の発展を経て、観光は現在すでに中国国民大衆の日常生活に深く浸透している。これは非常に素晴らしい変化だ」観光業界のベテラン専門家、中国観光研究院の戴斌院長は、中国の観光業の40年に渡る大きな変化に驚嘆した。

データによると、中国観光業生産額の国民経済への貢献は、改革開放前であればほぼ計算する必要がなかった。現在の中国の観光及び関連産業付加価値額は35000億元を突破し、GDPに占める割合が4.5%を上回っている。旧国家観光局のデータによると、中国の観光業の国民経済に対する総合的な寄与率は約11%にのぼり、すでに国民経済の成長と雇用をけん引する戦略的支柱産業になっている。

改革開放初期の1978年、中国の国内観光客数は延べ181万人のみ、外国人客数は22万人のみで、国際観光外貨収入はわずか26300万ドルだった。2017年になると、国内観光客数は延べ50100万人に、国内観光収入は45661億元に達した。外国人客数は延べ13948万人で、国際観光収入は1234億ドルに達した。国内住民の海外旅行者数は延べ14273万人。中国の観光業はグローバル化の程度が大きく高まっており、世界最大の国内観光市場、世界一の国際観光消費国、世界4位の観光目的地国になっている。商務部研究院が発表した「世界サービス貿易発展指数報告書」によると、中国の海外旅行支出が世界市場に占めるシェアは2016年に21.4%に達した。中国は引き続き、海外旅行で支出が最も多い国になった。

国務院は2016年に「第13次五カ年計画観光業発展計画」を、国家第13次五カ年計画重点特別プロジェクト計画に盛り込んだ。これは史上初のケースであり、党中央と国務院の観光業発展への高度な重視を十分に反映した。また観光業が全面的に国家戦略体制に融合し、経済社会の発展の中心になったことを示した。

昨年の年初、旧国家観光局は中国観光業発展の新たな方針として、「3ステップ」戦略を打ち出した。3つの時期に分け、中国が2040年までに高度集約型世界観光強国になることを推進するとし、新中国成立100周年の際に富強民主文明和諧の社会主義現代化国家を達成させるという目標の実現を後押しするものであると同時に、中国観光業の発展計画の新たな構造と青写真を描いた。

中国の改革開放はすでに40年が経過する。観光業は終始、改革開放の前線に立ち続け、40年に渡る中国の改革開放の成果の縮図になっている。新時代の中国観光業は、新しい大衆による観光の時代に突入した。世界における観光競争力が急成長し、国際的な影響力が日増しに拡大するなか、中国は観光大国から観光強国へ向け邁進している。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」20181017

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