日本語翻訳家の劉徳有氏 中国翻訳文化生涯成就賞を受賞

2018-11-23 10:31:57

中国外文局(中国国際出版集団)が指導し、中国翻訳協会が主催する「改革開放40周年と言語サービス革新発展フォーラムおよび2018中国翻訳協会年次総会」が111920日、北京で開かれた。中国共産党中央宣伝部国際連絡局の張燁局長、外文局の方正輝副局長、中国翻訳協会の周明偉会長、国際翻訳家連盟のケビン・クワーク主席が開幕式に出席し、あいさつした。国家機関、全国各地ならびに米国、日本、英国、ロシア、ドイツ、ノルウェー、韓国などの国・地域の大型多国籍企業、大学、研究機関および業界団体などの分野の代表も会議に出席した。

19日の開幕式では、中国の翻訳家7名が中国における翻訳分野の個人最高賞である翻訳文化生涯成就賞を受賞した。そのうちの一人は、日本の「勲二等旭日重光章」を授与されたこともある日本語翻訳家の劉徳有氏だった。

 右から5人目は劉徳有氏

1931年に中国・大連で生まれた劉徳有氏は、かつて中国と日本の指導者および各種代表団の日本語通訳を何度も担当した。1950年代には『人民中国』誌の翻訳・編集に携わった。6070年代には記者として日本に15年間滞在し、数多くの価値ある報道記事を発表した。帰国後は、中国外文出版発行事業局副局長、文化部副部長などの要職を歴任し、現在も中日友好分野の最前線で活躍している。主な翻訳書には『占領下の日本の情況の分析』、小説『祈祷』など、著書には『日本語と中国語』、『随行記郭沫若・日本の旅』などがある。

年次総会で中国翻訳協会は、「中国重要政治語彙の対外翻訳標準化専門バンク」のオンライン発表セレモニーと、『2018年中国言語サービス業界発展報告』の新刊発表会も行った。

「中国重要政治語彙の対外翻訳標準化専門バンクでは、中国語、英語、日本語など多数の言語で、経済、軍事、外交、貧困救済などの分野の、2万語以上の中国の重要政治語彙の説明と標準的な対訳語を無料で提供している。

2018年中国言語サービス業界発展報告』は、改革開放後40年間の中国翻訳・通訳業界の発展の歩みと成果を体系的にまとめ、ここ数年間の中国翻訳・通訳業界の最新の発展を全面的に分析している。また、業界が直面している問題と課題についても提言をしている。

1982年設立の中国翻訳協会は、中国翻訳業界における唯一の全国的な社会団体。現時点で、団体・企業会員994社(団体)、個人会員3376人を有している。

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