中国文化・観光部（省）が12日に発表した2018年の観光市場の基本的状況によると、18年の年間国内観光客数がのべ55億3900万人に達し、前年同期比10.8％増加し、アウトバウンドとインバウンド観光客数はのべ2億9100万人で同7.8％増加した。通年で観光収入は5兆9700億元（1元は約16.4円）に上り、同10.5％増加した。おおまかな計算によると、通年で全国観光産業は国内総生産（GDP）を9兆9400億元押し上げ、対GDP比は11.04％だった。観光産業の直接雇用者は2826万人、直接・間接雇用者は7991万人で、中国雇用者全体のうち10.29％を占めた。

18年は文化と旅行の融合が順調にスタートし、「融合するのにふさわしいところはすぐ融合し、融合できるところはすべて融合する。文化が観光を促進し、観光で文化を広める」との活動理念に基づき、文化によって観光経済の発展の可能性を切り開き、供給側改革によって質の高い観光の発展を促進し、国民の観光に対する達成感を絶えず強めてきた。

国内旅行客のうち、都市部住民がのべ41億1900万人で同12.0％増加し、農村部住民はのべ14億2千万人で同7.3％増加した。観光収入は5兆1300億元で同12.3％増加。このうち都市部住民によるものが4兆2600億元で同13.1％増加、農村部住民は8700億元で同8.8％増加した。

18年のインバウンド観光客数はのべ1億4120万人で同1.2％増加した。同観光客を入国手段別にみると、船舶が3.3％、航空機が17.3％、電車が1.4％、自動車が22.3％、徒歩が55.7％を占めた。1泊以上滞在したインバウンド観光客数はのべ6290万人で同3.6％増加した。

国内観光収入は18年に1271億ドル（1ドルは約110.6円）に達し、同3.0％増加した。このうち外国人によるものが731億ドルで同5.1％増加し、香港地区の同胞によるものが291億ドルで同3.3％減少し、澳門（マカオ）地区の同胞によるものが87億ドルで同5.0％増加し、台湾地区の同胞によるものが163億ドルで同4.5％増加した。

18年には中国国民のアウトバウンド観光客数がのべ1億4972万人に達し、同14.7％増加した。

「人民網日本語版」 2019年2月13日