山奥の秘境に残る「古代の塩の都」寧廠古鎮 重慶市

2020-06-01 13:01:30

 

27日、寧廠古鎮に残る古い家屋。(小型無人機から、重慶=新華社記者/劉潺)

【新華社重慶6月1日】中国重慶市巫渓(ふけい)県の山奥にある寧廠(ねいしょう)古鎮は、古くからの製塩地の一つで2千年以上の歴史を持つ。大規模な製塩業開発が行われた明確な記録は秦漢時代にさかのぼる。今でも往時の姿をとどめており、「吊脚楼」と呼ばれる高床式建築群や千年続いた製塩工房の遺跡が残る。中国の歴史文化名鎮にも登録されている。

製塩技術の進歩により既に繁栄を失ったが、川沿いの古道を歩けば、かつては7里半(4キロ弱)にわたり家屋が立ち並び、昼は千人が行き交い、夜は万の明かりが灯されたとされる当時の賑わいに思いを馳せることができる。同鎮では古い塩泉やかん水池、製塩所跡など漢代から清代にかけての遺跡80カ所余りが見つかっており、秘境を思わせる神秘的な雰囲気を目当てに大勢の観光客が訪れている。

 

 

27日、寧廠古鎮に残る古い家屋と塩の運搬に使われた川沿いの道。(重慶=新華社記者/劉潺)

 

27日、寧廠古鎮に残る古い家屋。(小型無人機から、重慶=新華社記者/劉潺)

 

27日、寧廠古鎮の製塩所で使われたかん水池。今は塩泉の湧き水を引き、観光客向けのプールとして利用されている。(重慶=新華社記者/劉潺)

 

 

27日、今も枯れずに湧き続ける寧廠古鎮の白鹿塩泉。(重慶=新華社記者/劉潺)

 

 

 

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