中国で最も貴重な青銅器とされる秦始皇帝陵の彩色された銅車馬の2号車が12日、秦始皇兵馬俑博物館から新しく完成した銅車馬博物館に運ばれ、18日の国際博物館の日に一般公開される予定です。
1980年、陝西省西安市臨潼区の秦始皇帝陵の封土の西側から20メートルにある副葬坑から大型銅車馬2台が出土し、出土位置が秦始皇帝陵地宮に隣接していることから、銅車馬は秦の始皇帝の御用馬車隊に属していた可能性が高いと考えられています。いずれも実物の2分の1の大きさで作られているが、1号車は「立車」とも呼ばれる立ち乗りの馬車です。2号車は「安車」とも呼ばれる密閉された車輿で、前後2室に分かれており、前室は御者が座る場所で、後室は主人が乗る場所です。2台はいずれも約3500個の部品を鋳造、はめ込み、溶接など様々な工程を経て組み立てたもので、現在でも各種チェーンはよく回転し、ドアや窓は自由に開閉できるそうです。
新たに建設された銅車馬博物館は秦始皇帝陵遺跡の公園内にあり、銅車馬埋葬坑の元の場所から約240メートル離れています。新館では銅車馬と同時に出土したその他の関連文化財を展示し、マルチメディアにより銅車馬の車両内部の模様や彩色が展示されます。
なお、1号車は元の展示室で修復・メンテナンスを行った後、新館に移るとのことです。(CRI日本語/雲、多部)
秦始皇帝陵彩色銅車馬の2号車
1号車のレプリカ
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