中国の火星探査機「天問一号」が15日7時18分、火星のユートピア平原南部に着陸しました。同機に搭載された火星探査車「祝融号」からの信号により判明しました。「祝融号」は今後、着陸拠点全域のイメージングとセルフチェックを行ってから、着陸拠点を離れて巡視探査を開始します。
この中国にとって初めての火星探査ミッションは2016年に立案されたもので、一度のミッションで火星の周回軌道を回り、着陸と巡視探査を実現する計画です。「天問一号」は2020年7月23日に海南省文昌市から長征五号運搬ロケットによって打ち上げられ、今年2月10日に火星の周回軌道に到達、中国初の火星の人工衛星となり、2月24日に火星の宇宙待機軌道に入り、約3カ月にわたり周回探査を行いました。今回の「天問一号」の火星着陸によって、中国は初めて地球以外の惑星での着陸を実現したことになりました。中国国家航天局は欧州宇宙機関(ESA)や、アルゼンチン、フランス、オーストリアなどの国際宇宙機関および国家宇宙機構と共に関連プロジェクトの協力を行い、共に宇宙の神秘を探索し、火星の進化に関する認識を広げ、生命の起源を知るために知恵と力で貢献していきます。
「中国国際放送局日本語版」2021年5月16日
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