端午節(端午の節句、今年は6月14日)が近づいたこの時期、浙江省杭州市富陽区湖源郷窈口村の村民たちは、ちまきに使用する葉の収穫から、灰汁作り、もち米を灰汁に漬け、ちまきを包み、そして煮る作業に大わらわで、山村全体に「あくまき」(灰汁に漬けたもち米でつくったちまき)の香りが漂っている。新華網が伝えた。
300年以上の歴史がある「あくまき」は、湖源郷窈口村に伝わる伝統的なちまき。村民たちはきれいに洗った稲わらを焼いて作った藁灰を水に浸して上澄みをすくった「灰汁」にもち米を漬け込み、そのもち米でちまきを作る。「あくまき」は飴色で、独特のスッキリとした香りともっちりした食感を楽しめる地方色溢れるちまき。稲わらの灰汁にはアルカリが含まれているため、ちまきの保存性を高める作用がある。
伝統的なちまき「あくまき」を包む湖源郷窈口村の村民(6月8日撮影・徐昱)
観光に訪れた浙江科技学院の留学生に、端午節の伝統文化の魅力を感じてもらおうと、伝統的なちまき「あくまき」作りを指導する湖源郷窈口村の村民(6月8日撮影・徐昱)
端午節期間中の特色ある観光商品として販売するため、様々な具入りの「あくまき」を作る湖源郷窈口村の村民(6月8日撮影・徐昱)
「人民網日本語版」2021年6月9日
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