東京オリンピックで初採用された卓球の混合ダブルスの決勝、中国代表の許昕・劉詩雯ペアが日本ペアと接戦の結果、惜しくも銀メダルとなりました。中国では国技と呼ばれる卓球で金メダルを獲得できず、両選手は悔しさを隠せませんでした。
劉詩雯選手は、「念入りに準備をしてきたので、本当に勝ちたかった。ベストコンディションで臨むべく頑張ってきたが、期待に応えられず申し訳なく思っている」と涙ぐみました。
許昕選手は、「前半の良い流れをうまく生かせずに逆転された。後半で疲労がたまり、明確な戦術がないまま追い詰められてしまった」と敗北の原因を分析しました。
卓球は1988年のソウル大会から正式種目に加わり、2004年以降は中国代表がオリンピックの卓球全種目で金メダルを総なめしてきました。そのため、今回の銀メダルは予想外の結果と言えます。
注目すべきことは、この結果を受けて、中国では冷静な声が多数聞こえてきたということです。
ネットでは
・「ずっと一位でいられる選手なんていない」
・「大事なのは本気度だ。良いプレーだったのだから、銀でも誇りに思える」
・「中国はもはや、金メダルの数で自信を高める必要はない」
・「番狂わせがあるからこそスポーツは楽しい」などのコメントが見られました。
勝負にばかりこだわるよりも、スポーツ本来のありかたに注目する人が、中国で増え続けていることが伺える反応でした。(CRI日本語より)
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