雲南省で25年ぶりにキプリペディウム・エレガンスを確認

2021-08-24 14:37:43

 

 

 

キプリペディウムエレガンス。撮影:蒋宏

 

雲南省林業草原科学院はこのほど、雲南省香格里拉(シャングリラ)市の哈巴雪山で希少種のキプリペディウムエレガンス(Cypripedium elegans)の新たな群生を発見した。同省でキプリペディウムエレガンスの新たな情報が記録されたのは実に25年ぶり。前回の記録は、1996年に麗江玉竜雪山で採取された標本だった。人民網が報じた。

キプリペディウムエレガンスは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに登録されている。そのタイプ標本は1879年に中国の西蔵(チベット)自治区で採取された。中国では同自治区と雲南省でしか生育していない希少種だ。

キプリペディウムエレガンスは、哈巴雪山保護区でも約80株しか生育しておらず、その数は極めて少ない。また、高山の放牧地がある場所に生育しているため、放牧されている動物や人間の活動によって荒らされてしまう可能性がある。そのため、雲南省林業草原科学院蘭花保育チームは、雲南哈巴雪山省級自然保護区、シャングリラ高山植物園と連携して、キプリペディウムエレガンスの総合保護研究を展開していく。

 

「人民網日本語版」2021824

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