五月雨(梅雨)

2018-05-25 15:15:33

=福井ゆり子 翻訳/編集=銭海澎

今年も梅雨の季節がまもなくやって来る。関東では梅雨入りは平年6月上旬頃で、7月下旬に梅雨が明けるまで一カ月余りにわたって続く。梅雨は旧暦では5月にあたるため、五月雨という名称もある。芭蕉の「五月雨を集めて早し最上川」という有名な俳句は、とうとうと流れる水量豊かな最上川を詠ったものだが、日本人の頭の中にある梅雨の雨量の多さがそのイメージの下敷きにあるといえる。ちなみに、「五月雨式」という言葉があって、それはいっぺんにでなく、少しずつ次から次に途切れなくという意味で、この時期の雨の降り方を喩えた言葉だ。

过段时间,今年的梅雨季节即将到来。在关东地区,通常是6月上旬进入梅雨季,到7月下旬结束,整个过程持续一个多月。因为梅雨发生在农历五月,所以又称五月雨。“俳圣”松尾芭蕉曾有一首著名的俳句“五月雨狂,水猛增奔流湍,屈指最上川” (叶荣鼎译),吟诵的就是水流湍急、水量丰沛的最上川。可以说,日本人头脑中对于梅雨雨量的概念就来自这首俳句。此外,还衍生出了“五月雨式”这个词,比喻事物淅淅沥沥连绵不断的梅雨一样,下去

 

 同じく五月(さつき)を冠した言葉として「五月晴れ」という言葉もあるが、従来は、やはり梅雨の時期の、雨の合い間の晴れの日を指した言葉だった。しかし、現在ではふつう、新暦5月のすっきりと晴れた青い空のことを指すようになっている。言葉はやはり生き物で、どんどん変化してゆくものだ。

  同样冠以五月之名的词汇还有“五月晴天”,原本指梅雨季节,雨天间歇的晴天。现在通常用来形容阳历五月的响晴蓝天。可见语言到底是有生命的东西,总在不断地变化发展。

 

 さて、この雨の日が続く湿度が高い季節は、いろんなものがカビに侵され、食中毒などの危険も高く、お世辞にもいい季節とは言えない。西洋でもてはやされる「ジューンブライド」は、日本ではせっかくの晴れ着が雨に濡れる可能性の高い、あまり歓迎されないものとなる。

在这个雨天持续的高湿季节,各种东西都容易发霉,食物中毒的风险也很高,所以,梅雨季很难称得上是好季节。也因此,西方盛行的 “六月新娘”并不被日本人所看好,因为好不容易盛装出席,却极有可能被雨水淋个透湿。

 

しかし、この雨ばかりの一月余りが、日本の豊かな水とみずみずしい自然を生み出すために絶対に必要な季節ともいえ、美しい緑の苔の生えた日本庭園などは、この季節なくしては生まれないとも言えるだろう。日本人は梅雨をいやだいやだと言いつつも、やはりどこかで愛着を持っているように思う。

 そして7月下旬、梅雨が明けると、暑さも本格化し、子どもたちが首を長くして待っていた夏休みが始まる。

  然而,这一阴雨连绵的一个多月,却为日本储存了丰富的淡水,并滋养出一个水润的自然环境,意义非比寻常。那些生长出美丽青苔的日式庭园,也可谓是梅雨季节独享的自然恩惠。所以,尽管日本人嘴上说讨厌梅雨,内心深处还是对其念念不忘。

  7月下旬,梅雨一过,酷暑便正式来袭,孩子们翘首企盼的暑假也即将开始。

 

小知识

五月雨为何读作さみだれ

「さ」源自阴历五月的读音さつき(皐月)さつき」「さなえづき(早苗月)的缩略语,因为五月是插秧的季节,日本古时曾称五月为早苗月「みだれ」可写作「水垂れ」、即下雨之意。

五月雨式(さみだれしき)可译作拖拖拉拉、反反复复

1カ月間五月雨式に会議がある。拖拖拉拉开了一个月的会。

五月雨式ですみません。反反复复的真不起

◎最上川もがみがわ位于山形县,因水流湍急而闻名。

◎六月新娘(ジューンブライド在欧美,俗话称“四月阵雨,五月风暴”,意为四五月天气不佳,不适合举行婚礼,而六月雨水少气温适宜,结婚的话,新郎幸福,新娘快乐,故极力推崇。

 

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