松鼠桂魚(ケツギョの唐揚げ甘酢がけ)
「魚」は「余」の同音異義語。満ち足りた生活を願う魚料理は年夜飯(大晦日に食べる食事)に欠かせません。蘇州の名物料理の松鼠桂魚は華やかな見た目で正月料理にうってつけ。
つくる人 編集調整部業務秘書・徐崢榕(河北省石家荘出身)
【材料】 2人前
ケツギョ1尾(約500g)
卵黄 1個分
松の実 20g
ミックスベジタブル 20g
トマトケチャップ 大さじ3
砂糖 小さじ1.5
酢 大さじ2
油、片栗粉、塩、ショウガ、ネギ 各適量
*日本ではケツギョが入手困難なので、セイゴやイシモチ、イサキなどの白身魚で作りましょう。
つくり方
①はらわたを取って洗った魚の頭を切り落とし、尾に近いところ1㌢くらいを残して骨を取り、飾り包丁をひし形に浅く入れる。塩を振り、ネギとショウガを水適量に入れ風味を出した「葱姜水」に10分ほど浸けて臭みを取る。
②水気を切った魚の身と頭にまんべんなく卵黄をまぶし、片栗粉を全体にはたく。
③熱した鍋に油を入れ、170度くらいまで熱したら魚を入れ、きつね色になるまで3分ほど揚げる。頭も同様に揚げる。
④鍋に油少量を残し、砂糖、ケチャップ、酢を加え煮立てて松の実とミックスベジタブルを加えて少々煮る。
⑤切り込みを入れた面を上にして魚を皿に盛り、頭を飾って4を上からかける。
つくる人のつぶやき
北方出身の私にとって、甘めのこの料理は決してなじみ深くはありませんが、きれいな見た目は年夜飯にぴったり。ちょっと難易度が高い点も、料理好きの私のチャレンジ精神をくすぐります。