大寒

2022-01-20 08:55:46

二十四節気は中国の世界無形文化遺産で、東アジア諸国と共有されている。日本の大家による節気に関する俳句の中国語訳コーナーは、開始から数年、読者の皆さんの好評を得てきた。昨年からは、中国の文人による節気を賛美した詩歌も追加し、東方諸国の詩歌の「和して同ぜず」の美感を体感できるようにした。さらに、中国の著名な篆刻家・書道家の駱芃芃さんを迎え、手書きの俳句と漢詩に加え、彼女の節気に関する篆刻作品も掲載することとした。「俳、詩、書、印」の調和の美を共に鑑賞しよう。

 

王丹丹=イラスト

大寒 月二十日

ふるさとの{だいかん}大寒の{みず}水{あま}甘かりき

鈴木真砂女芃芃 書)

好水数故园

犹其汲取在大寒

入口格外甜

   王衆一

桑梓大寒清冽水

无穷回味最甘甜

王岩

 

{かれ/ぎく}枯菊に{かぜ/す}風過ぎて{か}香の{た}立ちにけり

岸田稚魚芃芃 書)

秋菊已枯干

一阵朔风过眼前

残香惹人怜

王衆一

枯菊寒风吹拂过

幽香淡淡袭人来

王岩 訳

 

漢詩

《大寒吟》

(宋) 邵雍

旧雪未及消

新雪又拥户

阶前冻银床

檐头冰钟乳
清日无光辉

烈风正号怒
人口各有舌

言语不能吐

 

{だいかん}大寒に{ぎん}吟ず

{しょうよう}邵雍({そう}宋)

{きゅうせつ}旧雪{いま}未だ{きえ}消え{およ}及ばず

{しんせつ}新雪{また}{}戸を{よう}擁す

{かいぜん}階前{こお}凍り{ぎん}銀の{しょう}

{えんとう}檐頭{こお}氷り{しょうにゅう}鐘乳
{
せいじつ}清日{こうき}光輝{}無く

{れっぷう}烈風{まさ}正に{ごう}怒号
{
じんこう}人口{かく}{ぜつ}{}有れども

{げん}言語{}吐く{あたわ}能ず

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