清明

2022-04-02 12:09:01

二十四節気は中国の世界無形文化遺産で、東アジア諸国と共有されている。日本の大家による節気に関する俳句の中国語訳コーナーは、開始から数年、読者の皆さんの好評を得てきた。昨年からは、中国の文人による節気を賛美した詩歌も追加し、東方諸国の詩歌の「和して同ぜず」の美感を体感できるようにした。さらに、中国の著名な篆刻家・書道家の駱芃芃さんを迎え、手書きの俳句と漢詩に加え、彼女の節気に関する篆刻作品も掲載することとした。「俳、詩、書、印」の調和の美を共に鑑賞しよう。 

  

 

王丹丹=イラスト 

清明 四月五日 

{しゃん・はい}上海を{で}出て{せい・めい}清明の{の}野に{あそ}遊ぶ 

三宅清三郎)芃芃 書) 

天好逢清明 

携友出了上海城 

郊外去踏青 

王衆一  

上海市中今别去 

清明野上自逍遥 

王岩  

  

{やま・ぶき}山吹の{した}下に{ちい}小さき{ながれ}流かな 

羅蘇山人芃芃 書) 

山吹花正黄 

花下小溪真欢畅 

一路奔流忙 

王衆一  

一片棣棠花下出 

细流汩汩绕芳丛 

王岩  

  

漢詩 

《清明》 

(唐)杜牧 

清明时节雨纷纷 

路上行人欲断魂 

借问酒家何处有 

牧童遥指杏花村 

  

{せいめい}清明 

 {とぼく}杜牧 ({とう}唐 

{せい・めい}清明の{じ・せつ}時節{あめ}雨{ふん・ぷん}紛々 

{ろ・じょう}路上の{こう・じん}行人{こん}魂を{た}断たんと{ほっ}欲す 

{しゃ・もん}借問す{しゅ・か}酒家は{いず}何れの{ところ}処にか{あ}有る 

{ぼく・どう}牧童{はる}遥かに{さ}指す{きょう・か}杏花の{むら}村 

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