『中国新聞週刊』「滴滴」の変異

2018-10-31 17:10:04

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 中国配車アプリ最大手「滴滴出行(ディディチューシン、以下「滴滴」)」のライドシェアサービスで、100日余りの間に連続発生した二つの殺人事件は、これまで高く評価されてきたシェアリングエコノミーのユニコーン企業である同社を大衆の非難の的とした。短期間に起きたこれらの事件は、膨大な配車サービス提供量の下で、同社の安全管理と応対能力の不足だけでなく、資本による生命の軽視をも余すところなくはっきりと示した。現在の「滴滴」はすでに一連の手段を通じて、シェアリングエコノミーのプラットフォームから交通サービスの丸投げ業者となっており、「シェア」の本意から徐々に遠ざかっているように見える。このほか、資本を利用して過当競争を行い、市場を独占するという同社の本質もすでに誰の目にも明らかだ。世界で初めてネット配車が合法であることを認めた国として、目下、中国はこの分野の監督・管理において十分な法律を備えておらず、参考にできる前例もない。どのようにこの新しい産業を規制・監督するかという問題を関係部門は早急に真剣に考えなければならない。

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