2018年10月29日

　中国では、「211（21世紀に向けて100の大学に重点的に投資していくプロジェクト）」や「双一流（世界一流大学・一流学科の建設プロジェクト）」などといった国家の重点大学建設計画リストに入らず、教育部直属大学でもない大学は、基本的に「重点大学クラブ」から外され、運営経費や優秀な人材の招へい、学生の募集などといった方面で苦境に立たされる。1990年代、山西大学は「211」プロジェクトから落選したため、厳しい境遇に陥った。しかし、中西部教育振興政策の実施によって、山西大学はまず資金面で大きなサポートを得た。そして今年2月、同大学は「部省合建大学（教育部と関連する省・市政府が共同で建設する大学）」リストに入り、準「重点大学クラブ」の一員となることに成功した。8月、山西大学と北京大学は「ペアリング支援」協議に調印した。9月、北京大学から選出された学者が山西大学の学長に就任した。今後引き続き、北京大学は教育、研究、管理などの分野で山西大学をサポートする。山西大学の発展過程は現在の中国中西部にある大学の発展の縮図でもある。