『中国新聞週刊』 長江禁漁10年

2020-03-09 15:43:38

 

 長年の過度な漁獲によって、長江の漁業資源が急速に減少している。野生漁獲量は1954年の427000から現在の10弱に減り、中国淡水漁業の0.15%にしか満たない。各種希少生物は絶滅寸前になり、生態系の健全性指数もほぼ最低レベルに達している。長江の漁業資源はますます少なく、生態環境もますます悪化し、漁師もますます貧しくなるという悪循環に陥った。中国は長江に対する「春季禁漁政策」を17年間実施したが、この状況から脱することはできなかった。そのため、中国政府は今年11日から、長江流域の重点水域で全面的に禁漁措置を実施することを決めた。禁漁期間は10年間、範囲は14直轄市に及び、約11万隻の漁船と30万人近くの漁師が長江に別れを告げた。転換期には必ず痛みが伴うものだ。政府は漁師に対して支援策を実施し、廃業した漁師の基本的生活を全力で保障する。

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