『看天下VISTA』 なぜ若者は宋代にほれ込むのか

2022-08-30 12:06:39


時代劇『知否知否應是緑肥紅痩(明蘭~才媛の春~)』『清平楽(孤城閉~仁宗、その愛と大義~)』に続き、宋の時代を舞台にした『夢華録』が最近、上半期の最も人気のあるドラマとなった。今年の中国中央テレビ(CCTV)の「春節聯歓晩会(春晩)」では、宋の時代の名画『千里江山図』にまつわる逸話を描いた舞踊劇『只此青緑』が人々を魅了し、ネットユーザーから「中国式美学の最高峰」とたたえられた。同舞踏劇は今、チケットがあっという間に完売するほどの人気だ。 

近年、宋の時代に関連する映画やドラマ、書籍、芸術などが若者たちの間でヒットしている。これについて、北京大学歴史学部の趙冬梅教授は次のように述べている。これは国民の自信が高まったことを表している。かつて、軍事力が弱い宋代は、中国の歴史において弱い王朝の一つと見なされていた。しかし、経済の急速な発展に伴い、中国人は自信と心のゆとりを回復し、冷静かつ客観的に自国の歴史を見ることができるようになり、政治・軍事面だけでなく、社会経済・文化・芸術面や当時の人々の日常生活などにも注目するようになった。こうして、古代中国文化の最高峰であり、庶民文化が極めて発達していた宋代が、当然、脚光を浴びることとなった。 

 

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