『中国新聞週刊』 スマホ市場の成長減速

2022-11-23 17:56:59


中国の携帯電話メーカーは急速な市場成長を遂げた後、新型コロナウイルス感染症の流行や技術革新の鈍化などの要因により、初めて「冬の訪れ」を感じた。高価格帯のスマートフォン(スマホ)では、かつて国内トップシェアを誇った華為(ファーウェイ)が、米国の制裁によるチップ在庫の枯渇により、アップルにシェアをほぼ奪われてしまった。現在、アップルが中国の高価格機種の市場を独占している。また、国内各社は販売活動を強化しているが、「若者の機種変更意欲は高くない」というのが現実である。関連機関によると、中国におけるスマホの販売台数は今年3億台を下回る可能性があり、この減少傾向は今後も続くと予測されている。中国の携帯電話メーカーが生き残るためには、イノベーションを高める必要がある。国内メーカーが販売する高価格帯の機種は差別化があまりできておらず、消費者の購買意欲を刺激することが難しい。独自開発のチップとOSは依然最大の短所だ。また、中国のスマホブランドが海外市場に参入する際、常に低価格の機種から販売を始めるが、今後の海外市場で最大のチャンスが存在するのはやはり高価格の機種であるため、これも各メーカーが見直すべき方向性だ。 

 

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