国潮

2020-03-19 18:17:59

中国ブランドカルチャー

銭海澎=文

狭義では、中国のデザイナーが創立した流行のブランドを指す。広義では、中国産製品や中国の伝統要素が取り入れられた製品が人気になる消費現象を指す。この現象は20185月頃に爆発的にはやった。大手IT企業アリババが運営するECモール天猫(Tmall)は、多数の老舗ブランドと共同で老舗ブランド復興プロジェクト——天猫国潮運動を企画した。老舗ブランド同士のコラボ商品だけでなく、故宮や頤和園などの限定グッズも登場したことで、中国の消費市場で最も活気にあふれ、話題性のある現象となった。中華人民共和国成立70周年に当たる昨年は、国潮ブームがさらに加速し、多くの若者が漢族の伝統衣装「漢服」を着て、愛国意識を呼び起こす映画を観て、国産品を使うようになった。その背後には、大衆が中国の伝統文化に自信を持ち、特に若者たちが伝統文化を高く評価していることがうかがえる。

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