『置身事内:中国政府与経済発展』
2021-10-20 15:29:05
蘭小歓 著
同書は地方政府が経済対策を行う基本的な方法を分かりやすく解説し、中国政府と経済発展の関係を研究している。著者は以下のような考えを述べている。発展途上国は先進国のような情報、技術などのソフト資源や設備、物資などを多く欠き、健全な市場メカニズムを持たないために発展途上国となっている。従って、工業化と近代化を進める過程で、発展途上国が資源を集め活用する方法は必然的に先進国と異なる。中国政府は工業化と都市化の発展に深く関わり、経済を発展させるとともに市場メカニズムの確立と改善を徐々に推進し、先進国の経験と異なる方法で経済の奇跡を成し遂げた。しかし、製造業が成熟していくにつれ、中国政府は経済発展における役割を大口投資家から社会サービス提供者へと変化させている。(上海人民出版社 2021年8月 65元)