『茶禅一味』

2022-02-23 14:17:39


同書は独自の視点で中国の読者に日本の茶道文化を紹介する一冊だ。川端康成による俗化した現代の茶道への批判を起点に、著者は伝統的な茶道と現代の茶道の矛盾を導き出した。そして、茶道のルーツをさかのぼり、禅と茶の日本への伝来と宋の文化の吸収から、文学、歴史、哲学、美学にまたがる視点によって中世の日本における茶道の発展過程を整理している。日本の茶道の発展史と文化的な意味合いを紹介するとともに、中国の伝統文化を学び、自ら文化を創り出した日本を引き合いに出し、現代中国に対して伝統文化の価値を再認識する必要があると提言している。

中国社会科学出版社

2021年10月 48元

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