『厭女』

2023-06-12 11:50:00


中国での「上野千鶴子フィーバー」はもう数年続いている。2019年、彼女が東京大学の入学式で鋭い祝辞を述べてから、著作の中国語版が続々と出版され、さらに今年2月には中国のインフルエンサーとの対談が行われ、これらの出来事は中国でフェミニズムに関する議論を何度も引き起こした。昨年は中国出版界の「上野千鶴子の年」とも呼ばれ、彼女の著書が年間7冊出版され、中でも、作家・鈴木涼美さんとの共著『往復書簡限界から始まる』は昨年のベストセラーになった。『厭女』は上野さんの代表作『女ぎらいニッポンのミソジニー』の増補中国語版で、初版は15年に上海三聯書店から刊行され、20回以上増刷された。出版契約の期間満了後、一部の読者が買えなかったというニュースは、微博(ウェイボー)で今年2月のトレンドワードランキングに入った。

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