清代の有名戯作家・洪昇(1645~1704年)が唐詩『長恨歌』や元の雑劇『梧桐雨』などの題材を取り込み、1688年に創作した代表的な作品で、中国古典戯曲の四大名著の一つに数えられる。唐の玄宗皇帝と楊貴妃の純真な愛が「安史の乱」と唐の栄枯盛衰を背景に描かれ、重厚な歴史とロマンあふれる愛情を感じさせる。原作は2巻50幕あったが、さまざまな理由により現在は数幕しか残っていない。2007年に、上海昆劇団の数年にわたる収集や考証および創作によって『長生殿』の完全版が完成したというニュースは中国全土を沸き立たせた。このバージョンは原作に最も近いと考えられている。このバージョンの誕生10周年に当たる今年、上海昆劇団は全力を挙げて舞台稽古に取り組んだ。4部構成の本劇は各部の上演時間が約2時間半ずつあり、合計で10時間を超えるため4日間に分けて夜に上演される。順番は『釵盒情定』(一)、『霓裳羽衣』(二)、『馬嵬驚変』(三)、『月宮重園』(四)となっている。
日時:11月16日~19日 19:30~22:00(休憩なし)
場所:国家大劇院戯劇場(北京市西城区西長安街2号)
料金:100/200/300/400/500元